高校世界史B
5分で解ける!モンゴル人の支配に関する問題
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解説
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練習の解説授業
寛大な統治の仕組み
まず、モンゴルの諸ハン国(ウルス)を3つ確認していきます。
チャガタイ=ハン 国は、14世紀にイスラーム化し、14世紀半ばに東西分裂しました。また、中央アジア~ヨーロッパ方面に キプチャク=ハン 国が成立しました。建国者はオゴタイ=ハンの甥である バトゥ です。このウルスもイスラーム教を採用しましたが、モスクワ大公国の台頭に伴い分裂・解体へと向かっていきました。
中東方面では イル=ハン 国が成立しました。建国者はモンケ=ハンの弟 フラグ です。このウルスはガザン=ハンの時代にイスラーム教に改宗し、宰相 ラシード=アッディーン が歴史書『 集史 』を著しました。
元は中国人に媚びない!
続いて、元の中国支配について確認していきましょう。
元は基本的には宋代の制度を継承しますが、 科挙の一時停止 など、儒学を軽視した国づくりを進めました。また、モンゴル人を最上位に置き、続いてイラン人や中央アジア系の 色目 人、旧金支配下の住民である 漢人 、旧南宋支配下の住民である 南人 の順番で、民族の間に階層を設けました。
さらに元は隋代に築かれた 大運河を補修 し、 海運 の振興、 駅伝制 (ジャムチ)の整備など、陸海の交通ネットワークを整えました。そのため経済も大きく発展し、都市部では 交鈔 という紙幣が使用されました。
文字については ウイグル文字 が表音文字として使用された他、フビライが国師パスパに作らせた パスパ文字 がありましたが、こちらはあまり一般には普及しませんでした。
元は チベット部仏教(ラマ教) を優遇し、寺院の建立や仏寺供養などで大きく国家財政を疲弊させました。その結果、白蓮教徒を中心とする 紅巾の乱 が発生し、反乱の中から台頭した 朱元璋 に大都を奪われてしまいました。
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今回はモンゴル人の支配についての学習でした。
内容をおさらいしていきましょう。