今回は元の文化についての学習でした。
内容をおさらいしていきましょう。

まず、元の時代の小説（文学）と古典演劇（ 元曲 ）について確認します。

元代の文学として名高いのは『 水滸伝 』、『西遊記』、『三国志演義』の３つです。 元曲 （古典演劇）としては、『漢宮秋』『琵琶記』『西廂記』の３つが有名です。文学・元曲ともに、人間味にあふれ 庶民にも感情移入しやすいストーリー であるという特徴があります。

続いて、東西世界の活発化について確認していきましょう。

ヨーロッパからは、教皇の命で布教と情勢視察のために来訪した プラノ＝カルピニ 、フランス王ルイ９世の命で来訪し、十字軍への協力を要請した ルブルック 、中国で最初にカトリックを布教した モンテ＝コルヴィノ の３人の修道士が元を訪れました。

さらに、イタリア出身の マルコ＝ポーロ は『 世界の記述 』（『 東方見聞録 』）を著し、日本を「黄金の国ジパング」として紹介しました。

最後に、元の暦の発達について確認します。
フビライに仕えた郭守敬は、イスラーム暦法を基に 授時暦 という暦を作成しました。授時暦は日本の暦にも強い影響を与え、江戸時代には日本の渋川春海が 貞享暦 という暦を作成することになります。