高校世界史B
5分で解ける!明の成立と中央集権化に関する問題
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練習の解説授業
久しぶりに漢民族の国家が復活!
まず、明の建国の様子について確認しましょう。
紅巾の乱 によって元が滅びると、 朱元璋 が新たに明を建国しました。彼は 洪武帝 として即位し、 南京 に都を置きました。
即位した洪武帝は 皇帝独裁体制 を確立するために様々な改革に着手しました。 中書省 や丞相を廃止し、 六部 を皇帝直属とするなど、自らに権力を集中させていったのです。
この他にも、明では 朱子学の官学化 や 海禁政策の実施 など、様々な改革が行われました。
民衆を徹底して管理するシステム
続いて、明の民衆管理の工夫について確認していきましょう。
明の政府は、土地台帳である 魚鱗図冊 や、戸籍・租税台帳の 賦役黄冊 を作成し、土地と人民を整理して把握しました。さらに 里甲制 という村落行政制度を敷き、租税徴収や治安維持に役立てました。
軍事制度としては 衛所制 が実施されました。 軍戸 という戸籍区分を設定し、納税の義務のかわりに軍事教練を課して国防の強化に充てました。さらに朱子学の教えを簡略化した 六諭 を発布し、民衆が権力に従順になるように教化していきました。
皇帝がクーデタで即位!?
最後に、第2代 建文帝 の時代の混乱期について確認していきます。
洪武帝の孫であった建文帝は、側近にそそのかされて皇族の勢力削減をこころみました。これは一族の反発を招き、洪武帝の子どもである 燕王 が挙兵して建文帝に反旗を翻す事態となりました。これを 靖難の役 といいます。この反乱の結果、燕王は建文帝に取って代わり、第3代 永楽帝 として即位しました。
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今回は明の建国についての学習でした。
内容をおさらいしていきましょう。