ポイントの２つ目は「後金の建国」です。
ポイント１では 明の混乱と滅亡 について学習しました。
ポイント２では、明の混乱期に中国の北側で誕生した 後金 という国について学習します。

後金を建国したのは ヌルハチ （位1616～1626）という人物でした。彼は、かつて北宋や南宋を圧迫した 女真 族を率いて建国しました。

かつて、女真は12世紀に 金 という国を建国しました。建国者は 完顔阿骨打 （わんやんあぐだ）という人物でしたね。この 金 と区別するために、1616年に成立した方を 後金 と呼ぶのです。

ちなみに、女真は後に 満州 と呼ばれるようになります。少しややこしいですが、民族の名前に加え、後金が成立した地域をさして「満州」と呼ぶこともあります。

ヌルハチは 八旗 （はっき）という軍事・行政組織を編成しました。成年男子を８つのグループに分け、国家の軍事力としたのです。また、モンゴル文字を応用して 満州文字 を制作するなど、国家の基盤を築き上げました。

ヌルハチの後をついだ ホンタイジ （位1626～1643）は、中国への侵入を本格化させました。こちらを見てください。

1635年、内モンゴルの チャハル という民族を征服。1636年には、国名を中国風に「 清 」と改称しました。1637年には 朝鮮を属国化 しています。

以上、中国の北側にできた 後金 を紹介しました。２人の指導者 ヌルハチ と ホンタイジ が、それぞれどんな業績を残したのかをしっかり覚えておきましょう。