高校世界史B
5分でわかる!清の支配領域と軍事制度をみる
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この動画の要点まとめ
ポイント
清の支配領域と軍事制度
これでわかる!
ポイントの解説授業
ポイントの1つ目は「清の領土と軍事制度」です。前回までの授業で学習したように 清は広大な領土を持っていました。 その広い領土を、清はどのように統治していたのでしょうか?
清の領土
清の領土は大きく2種類に分かれていました。 直轄地 と 藩部 です。
まず、満州・台湾・中国本土は 直轄地 として、清の政府が直接統治していました。これらは 漢人 や 満州人 が多く住む地域です。そして、漢人や満州人以外の民族が多い地域は 藩部 と位置づけられました。
清朝は藩部に大幅な自治を認め、 理藩院 という組織を置いて監督させました。これまでの中国王朝と同じく、異民族の社会や文化を尊重して自治を認めつつ、反乱を起こさないように理藩院を置いて監督したのです。唐の時代の 羈縻政策 (きびせいさく)と似た統治政策ですね。唐では理藩院ではなく 都護府 という役所がおかれていました。
清の軍事制度
続いて、清の 軍事制度 に注目します。まずは、軍事・行政組織の 八旗 です。これは後金の建国者 ヌルハチ が最初に編成した組織で、 満州 ・ モンゴル ・ 漢 の3つの軍に分かれていました。
また、八旗とは別に 緑営 という軍隊も置かれました。こちらは 漢人のみの正規軍 です。治安維持などの警察業務を担当しました。 八旗は軍隊 、 緑営は警察 だとイメージしてください。
以上、清の領土と軍事制度を紹介しました。それぞれの内容をしっかり覚えておきましょう。
明・清の時代、第5回。
今回は「清の中国統治と社会経済」について学習します。