高校世界史B
5分で解ける!清の中国統治と社会経済に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
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練習の解説授業
清の支配領域と軍事制度をみる!
まず、清の支配領域と軍事制度について確認しましょう。
清は、漢人・満州人が多く住む地域を「 直轄地 」、非漢人が優勢な地域を「 藩部 」として区別しました。藩部には大幅な自治が認められており、 理藩院 という部署が藩部を監督していました。
軍事制度としては、軍事・行政組織である 八旗 と、漢人のみの正規軍である 緑営 がそれぞれ設置されました。八旗は「軍隊」、緑営は「警察」の役割をそれぞれ果たしました。
清のとった「アメ」と「ムチ」
続いて、清の統治体制について確認していきましょう。
少数の満州人が大多数の漢人を支配するために、清は 「アメ」と「ムチ」の体制を使い分けました。 「アメ」の部分では、六部や科挙といった 明代の制度の継承 や、官吏登用上の不平等をなくすための 満漢併用制 といった政策が採られました。
一方「ムチ」の部分では、 辮髪 の強制、言論・思想弾圧である 文字の獄 、思想統制のための 焚書 などが行われました。
明と清は世界で1番お金持ち!?
最後に、明・清代の社会・経済について確認していきましょう。
明・清代では農業が大きく発展し、米の生産量が増えただけでなく 商品作物の栽培も盛んになりました。 また、都市の商業活動も活性化し、 徽州商人 や 山西商人 が活躍しました。各都市では、親睦・互助施設として、同業・同郷の商人や職人によって 会館 や 公所 が建設されました。
明・清代には貿易活動も大きく活性化しました。主な輸出産品としては、絹織物の原材料となる 生糸 や、染付や赤絵などの新製法が生まれた 陶磁器 が挙げられます。これらの産品は 高級品 として、ヨーロッパの貴族たちに好まれました。また、貿易港として 蘇州、杭州、広州 などが繁栄しました。
高校世界史Bの問題
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- 第三勢力の台頭と米ソの歩み寄り
- 自立を強める東アジア
- アジア諸地域の紛争
- 経済危機と冷戦の終結
- 現代文明と各地の紛争
今回は清(及び明)の社会構造についての学習でした。
内容をおさらいしていきましょう。