高校世界史B
5分でわかる!儒学の発達
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この動画の要点まとめ
ポイント
儒学の発達
これでわかる!
ポイントの解説授業
朱子学に異を唱える学問が登場!
朱子学は、南宋の儒学者 朱熹 (しゅき)が創始した、 知性や上下関係を重視する学問 です。明や清の時代でも官学として採用され、国の重要な学問となっていました。
しかし、明・清代には 朱子学を批判する2つの考え方 が登場しました。こちらを見てください。
知行合一を説く「陽明学」
1つ目は 陽明学 です。
陽明学は「 心即理 」をモットーとし、本来持っている心そのものが人の本質だと考えました。さらに、心と行動が自然に一体化することを「 知行合一 」という言葉で表しました。
知性を重視する朱子学に対し、陽明学は 行動を重視 する学問です。明代の 王守仁 、別名 王陽明 という人物が創始したため、「 陽明学 」という名前がついています。
儒教の古典を厳密に交渉する「考証学」
朱子学を批判した学問、2つ目は 考証学 です。こちらを見てください。
朱子学を批判する形で陽明学が登場しましたが、この考証学は 儒学はもちろん陽明学をも批判しました。 どちらの考え方も「主観的だ」と主張したのです。知性であれ心であれ、どちらも主観的な思い込みに過ぎず、客観性がないと批判しました。
考証学は、儒学の古典や文献を収集し、それらを厳密に研究する学問です。代表的な学者に、明末~清初の 黄宗羲 (こうそうぎ)や 顧炎武 (こえんぶ)、清半ばの 銭大昕 (せんたいきん)がいます。
朱子学に対抗する儒学の一派として、 陽明学 と 考証学 の2つが生まれました。それぞれの考え方をしっかり覚えておきましょう。
ポイントの2つ目は「儒学の発達」です。
中国歴代王朝では、上下関係を重んじる 儒学 が重んじられてきました。明や清も例外ではありません。これらの王朝は、儒学の一派である 朱子学 を官学としていました。