5分でわかる!時代を風刺したおかしい作品!
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「小説」です。明・清の時代には、当時の社会を風刺する小説が数多く作られ、庶民を中心に支持されました。まずは明代の作品から見ていきましょう。
明代の小説
明の時代の作品を 4つ 紹介します。こちらを見てください。
最初の3つの作品、見覚えがありませんか?
これらの作品は、第14章6「 元の文化 」の授業でも紹介しています。これらの作品は、元の時代から原型が存在しており、 明の時代に完成しました。
『 三国志演義 』では、三国時代の英雄の活躍が派手に描かれています。『 水滸伝 』や『 西遊記 』も、中国人の活躍に胸躍る作品になっています。中国人の活躍を描いたこれらの作品は、明代の庶民に広く親しまれました。
4つ目の作品『 金瓶梅 』は、上記3つとは趣が異なります。明末の新興商人階層の色と欲に満ちた生活が描かれた作品なのです。こちらの作品も、多くの庶民の支持を集めました。
清代の小説
続いて、清代の小説を 3つ 紹介します。こちらを見てください。
1つ目は長編小説の『 紅楼夢 (こうろうむ)』です。この作品は 上流社会の栄華没落 を題材にしています。
2つ目は、同じく長編小説である『 儒林外史 (じゅりんがいし)』です。こちらは 官僚の腐敗や堕落 を題材にしています。上流社会や官僚の生活は、庶民からすると想像もつかない世界です。そのため、小説の題材として庶民から人気を集めていました。
3つ目は、短編小説の『 聊斎志異 (りょうさいしい)』です。この作品は、仙人や幽霊といった 怪異 を題材にしています。多くの庶民に親しまれた『聊斎志異』は「 怪異文学の最高峰 」という評価を受けています。
以上、明・清代の小説を紹介しました。どちらの時代にも 庶民に親しまれる作品が 多く作られたのです。作品の名前と特徴をセットで覚えておきましょう。
明・清の時代、第7回。
前回に引き続き「明・清の文化」について学習します。