5分で解ける!明・清の時代(第3問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
問題(1)
①は地中海や黒海付近を示しています。 この場所に船で行くのは難しそうですよね。 ②と③は鄭和の航海ルート上にありそうだ、と判断しましょう。
問題(2)
①「 重要官職は満州人で独占 」という記述が誤り。清は統治政策として 満漢併用制 を採用しました。重要官職の人数を 偶数名 に設定し、満州人と漢人を同数任命したのです。
②「 辮髪 」は漢人の風習ではなく 満州人の風習 です。清は、満州人の風習である辮髪を 漢人に強制 しました。
③「 乾隆帝 」は、国内統治を引き締めるために 清や満州人に批判的な書物を取り締まりました。 これを 禁書 といいます。禁書は 乾隆帝の時代に厳しく行われた ので、③は問題ありません。
④清の正規軍である「 緑営 」は、満州人ではなく 漢人のみ で構成されました。
以上より、正解は ③ となります。
問題(3)
清代の作品 の組み合わせとして正しいものを選びましょう。
a「 坤與万国全図 (こんよばんこくぜんず)」は中国初の世界地図です。イタリアの マテオ=リッチ が 明 の時代に作成しました。
b『 紅楼夢 (こうろうむ)』は 清 の時代に書かれた小説です。
c『 金瓶梅 (きんぺいばい)』は 明 の時代に書かれた小説です。
d『 儒林外史 (じゅりんがいし)』は 清 代に書かれた長編小説。
e『 農政全書 』は 明 代の 徐光啓 が著した書物です。
以上から、正解は ② となります。
問題(4)
a 朱熹 (しゅき)が朱子学を大成したのは 南宋 の時代です。
b 考証学 は儒学や朱子学を「主観的だ」と批判した学問です。登場したのは 清 の時代でしたね。
c 陽明学 が登場したのは 明 の時代です。儒学を批判する形で明代に陽明学が登場し、その後清の時代に儒学や陽明学を批判する考証学が登場しました。
以上から、時系列で並べ替えるとa→c→bの順番になります。
正解は ② ですね。
明・清の時代の問題
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鄭和 の 南海諸国遠征 で、一行が寄港した場所として適切でない場所は?
正解は ① です。
中国を出発した鄭和たちは、まず 東南アジア に向かいます。その後 インド や アラビア半島 、 アフリカ東岸 まで到達したのです。