高校世界史B
5分でわかる!後漢から唐にかけて中国に侵入した民族
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この動画の要点まとめ
ポイント
後漢から唐にかけて中国に侵入した民族
これでわかる!
ポイントの解説授業
後漢~魏晋南北朝の時代
まずは 後漢~魏晋南北朝 の時代に、中国の北部で活動した2つの民族を紹介します。
1つ目は、2~5世紀に活躍した 鮮卑 (せんぴ)です。彼らは 匈奴 に代わってモンゴル高原を支配し、386年には 拓跋氏 (たくばつし)が 北魏 を建国しました。
鮮卑のリーダーは カガン ( 可汗 )という称号を使用しました。この称号は、モンゴル帝国の ハン の基になったと言われています。
2つ目の民族は 柔然 (じゅうぜん)です。彼らは5~6世紀にモンゴル高原を支配しました。 北魏 の 太武帝 と争った民族としても有名です。
隋・唐の時代
続いて 隋・唐 の時代に活躍した、 トルコ系 の2つの民族を紹介します。
1つ目は、6~8世紀に活躍した 突厥 (とっけつ)です。彼らは ササン朝 の ホスロー1世 と協力し、中央アジアの騎馬遊牧民 エフタル を滅ぼしました。
突厥については、エフタルを滅ばしたこと以外にも 2つ 、重要な点があります。1つは 北方遊牧民最古の文字 といわれる 突厥文字 を使用したこと。もう1つは 隋 の時代に 東西に分裂 したことです。この2つも合わせて覚えておきましょう。
最後に紹介するのは、8~9世紀に活躍した ウイグル です。突厥と同じく トルコ系 の民族でした。
ウイグルは 安史の乱 で唐を援助するなど、中国史にも深く関わっていた民族です。文化面では ウイグル文字 を使用したことや、 マニ教 を国教化(のちにイスラームに改宗)したことをおさえておきましょう。
以上、4つの騎馬遊牧民を紹介しました。 鮮卑 、 柔然 、 突厥 、 ウイグル 。それぞれの特徴と 活躍した時期 を合わせて覚えておきましょう。
ポイントの2つ目は「匈奴以外の騎馬遊牧民」です。
ポイント1で紹介した騎馬遊牧民の 匈奴 以外にも、中国周辺には多くの民族が暮らしていました。ポイント2では、後漢~唐にかけて中国に侵入した 4つの騎馬遊牧民 を紹介します。