5分でわかる!中国?インド?どっちの影響が強い?
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「チベットの歴史」です。中国の西方に位置する チベット には、ある地理的な特徴があります。 中国とインドに挟まれた場所に位置しているのです。 こちらを見てください。
チベットの東部には 中国 があり、西南方向には インド があります。中国とインドに挟まれたチベットは、両者の影響を受けながら発展しました。
チベットの王朝「吐蕃」
そんなチベットで7~9世紀に栄えた王朝が 吐蕃 (とばん)です。建国者は ソンツェン=ガンポ という人物で、都は ラサ に置かれました。吐蕃では インド・中国の仏教文化が導入 され、 チベット文字 が創作されました。
ちなみにチベット文字は、漢字ではなく インド文字 を元に作られました。現在でも使用されているチベット文字は、元をたどればインドの文字だったのです。
チベット仏教の成立と普及
チベットでは 宗教の発達 も見られました。7世紀には、インドから伝来した 大乗仏教 が、もともとチベットにあった 民間宗教 と融合して チベット仏教 が成立したのです。
チベット仏教は、後に中国にも伝わっていきました。その立役者となったのが、13世紀のチベット仏教の指導者 パスパ です。彼は元の皇帝 フビライ=ハン に仕え モンゴル人にチベット仏教を布教しました。
パスパはフビライに重宝され、チベット仏教は手厚く保護されるようになりました。その結果、元では たくさんのチベット教寺院が建設 され、その建設費用は元の財政を圧迫しました。さらに、手厚い保護を受けて勢いづいたチベット仏教の僧侶の中には堕落してしまう人もいました。
ツォンカパの改革!黄帽派を創始した
そこで登場したのが ツォンカパ です。彼は戒律と修行を重んじ 衰退したチベット仏教を改革しようとしました。 彼が創始したチベット仏教の宗派を 黄帽派 (こうぼうは)といいます。
ちなみに、チベット仏教は現在でも信仰されています。チベット仏教の最高指導者には ダライ=ラマ という称号が与えられており、2017年現在は ダライ=ラマ14世 が在位しています。
17世紀に、ダライ=ラマ5世は ポタラ宮殿 を建設しました。こちらを見てください。
ポタラ宮殿は、吐蕃の都がおかれた ラサ の北西に位置しています。歴代ダライ=ラマの居住地として、また政治を行う場所として、ポタラ宮殿はチベット仏教の中心となっています。
中国周辺地域史、第2回。
今回は「チベット・雲南地方」の歴史です。