高校世界史B
5分でわかる!仏教文化がさかん!新羅の時代
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この動画の要点まとめ
ポイント
仏教文化がさかん!新羅の時代
これでわかる!
ポイントの解説授業
ポイントの1つ目は「新羅の歴史」です。
前回の授業では 朝鮮の三国時代 を勉強しました。 高句麗・百済・新羅 の三国が、朝鮮半島の覇権をめぐって争った時代です。最終的に勝利したのは 新羅 でした。今回は、この新羅の歴史に注目します。
新羅が朝鮮を統一!
新羅は4世紀半ば、半島東南部の 辰韓 を統一して成立しました。都が置かれたのは 慶州 ( 金城 ともいいます)です。
朝鮮の三国時代、新羅は中国の 唐 と連合することで、百済や高句麗を倒しました。しかし、新羅にとって屈辱的なことに、 唐は朝鮮に都護府を設置したのです。 こちらを見てください。
都護府とは、中国が「 格下の民族を監視するため 」に設置した機関です。だからこそ、都護府の設置は新羅にとって屈辱的でした。新羅は都護府を攻撃し、半島から唐の勢力を排除。 676年には朝鮮半島を統一しました。
唐に朝貢し、冊封体制化に入る
しかし、その後新羅は 唐に朝貢し、冊封下に入りました。 唐に頭を下げることで、中国皇帝の顔を立て、朝鮮半島の統一王朝であることを皇帝から認めてもらったのです。
身分制度の「骨品制」、仏教寺院の「仏国寺」
唐に朝貢し、朝鮮統一王朝の地位を固めた新羅は 唐をお手本とした国づくり を行いました。その一つが 骨品制 (こっぴんせい)の整備です。骨品制は 特権的な身分制度 、簡単にいえば 貴族制度 です。唐のような 貴族中心の社会を作ろう という狙いがありました。
また、新羅では仏教文化が大いに栄えました。都である慶州の郊外に 仏国寺 が建立されるなど、多くの仏教寺院が建築されたのです。
以上、新羅の歴史を紹介しました。朝鮮を統一した後、唐をお手本とした国づくりを行ったことをおさえておきましょう。
中国周辺地域史、第4回。
今回は「朝鮮半島の統一の時代」について学習します。