今回はイラン世界の繁栄についての学習でした。
内容をおさらいしていきましょう。

まず、ティムール朝の繁栄について確認しましょう。
西チャガタイ＝ハン国から自立したティムール朝の都は サマルカンド でしたね。

ティムールは モンゴル帝国の商業ネットワークを再現しよう と考え、積極的な対外遠征をしかけました。1402年には アンカラの戦い に勝利し、オスマン皇帝を捕縛しました。敗れたオスマン帝国は一時的にですが滅亡に追い込まれたのです。

続いて、ティムール死後の帝国の様子を確認しましょう。

ティムールの病死に伴い対外遠征は下火になりましたが、代わって 文化の振興 が見られました。皇帝 ウルグ＝ベク の保護を受けて、文学・天文学などの諸学問や、細密画（ミニアチュール）の技法などが発展しました。

しかしティムール朝の衰退はとまらず、 異民族の侵入 によって1507年に滅亡してしまいました。その異民族の名前は遊牧 ウズベク でしたね。

最後に、サファヴィー朝の繁栄について確認します。

ティムール朝衰退後のイラン世界に繁栄したのが サファヴィー朝 でした。サファヴィー朝は アッバース１世 のもとで最盛期を迎えることになります。彼が遷都した イスファハーン は東西交易の中継地点として栄え、「世界の半分」と称えられるほどの発展を見せました。