5分でわかる!ルネサンスと大航海時代をみる視点
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この動画の要点まとめ
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まずは復習です。
中世ヨーロッパのところで勉強した 十字軍 運動を覚えていますか?十字軍運動とは、約200年にわたる イスラム教徒とキリスト教徒の戦い でしたね。十字軍を提唱したのは、ローマ教会のトップである ローマ教皇 でした。
ローマ教皇は、中世ヨーロッパで絶大な権力を誇っていました。ところが 十字軍が失敗に終わってしまう と、提唱者であった教皇の権威は失墜したのです。さらに、十字軍遠征に参加して 荘園の外の世界 を見た人びとは、ローマ教会に対して不信感を持つようになりました。
こうした背景から、ヨーロッパでは 教会の教えを離れ、自分たちの頭で物事を考え、判断したい という風潮が強まりました。これが ルネサンス の始まりです。
第1回「ルネサンスの始まり」
人びとは、教会(キリスト教)中心の価値観から離れるために キリスト教が入ってくる前の生活や考え方 を知ろうとしました。そこで彼らは 古代ギリシア・ローマの文献を読み、研究を重ねたのです。 この動きを ルネサンス運動 といいます。
第1回の授業では ルネサンスという言葉の意味 、そして ルネサンスが起こる条件 を説明します。
第2回「イタリア=ルネサンス」
ルネサンス運動は、14世紀頃に イタリア で始まりました。イタリアで行われた運動を イタリア=ルネサンス といいます。第2回の授業では、イタリア=ルネサンスで生まれた作品や思想を紹介します。
ルネサンス運動は 人間中心の世界観を取り戻すこと を目的にしています。そのため 個人の能力や個性が尊重され 、特に芸術活動においては多くの人物が登場します。人物にスポットライトをあてて覚えてあげましょう。
第3回「ヨーロッパに拡大するルネサンス」
第3回では、西ヨーロッパに広がるルネサンスについて確認します。イタリアで始まったルネサンスは、ドイツやフランス、スペインなどヨーロッパ各国に広まりました。それぞれの国でどのような活動が行われたのかを確認します。
第4回「大航海時代の幕開け」
第4回からは 大航海時代 の話になります。大航海時代とは ヨーロッパの人びとが航海する時代 です。彼らは船を出して アジアを目指しました。 彼らはなぜアジアに向かったのでしょうか?その理由について、第4回の授業で詳しく説明します。
ヨーロッパの中で、いち早くアジアを目指したのは ポルトガル でした。最終的に、彼らは次のルートでアジアに到達することになります。
1人の人物がこのルートを開拓したわけではありません。何人もの航海者が、徐々にアジアへのルートを切り開いたのです。第4回では、代表的な航海者を紹介します。
第5回「ヨーロッパ人の新発見」
第5回の授業では ヨーロッパ世界が激変 します。ポルトガルに遅れて出港した スペイン が、ヨーロッパの人たちが見たことも聞いたこともない大陸、いわゆる「 新大陸 」を発見したのです。こちらを見てください。
ポルトガルに遅れて出港したスペインは、矢印のルートを通って「新大陸」を発見しました。そう、新大陸の正体は アメリカ大陸 です。
ヨーロッパ諸国はアメリカ大陸と交易を始めました。アメリカ大陸で発見された 金や銀 が流入し、ヨーロッパは大きく変化することになります。
第6回「アメリカ大陸の先住民」
ヨーロッパの人びとにとっては「新大陸」でも、アメリカ大陸にはもちろん 先住民 がいました。第6回では、そんなアメリカ大陸の 先住民 たちがつくった文明について、そしてその文明が スペイン人によって破壊されていく様子 をみていきます。
大航海時代は、 ヨーロッパ~アジアのルート開拓 と 新大陸アメリカの様子 とに分けて学習します。ヨーロッパからアジア、ヨーロッパからアメリカ、ヨーロッパからアフリカ。今まで交流のなかった地域との交易が開始するのです。これを 世界の一体化 と表現します。
ルネサンス と 大航海時代 。この2つの大きな転機が中世ヨーロッパ時代を終わらせて、新たなヨーロッパが始まるきっかけになっていくのです。合計6回の授業を通して、ルネサンスと大航海時代を一緒に勉強しましょう!
第18章「ルネサンスと大航海時代」のガイダンス授業です。
この章では、計6回にわたって ルネサンスと大航海時代 について勉強していきます。