5分でわかる!ルネサンスが西ヨーロッパに拡大する!
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「ヨーロッパ各地のルネサンス」です。
イタリアで始まったルネサンスは、やがてヨーロッパ各地に広がっていきます。ネーデルラントやドイツ、フランスなど、各地でさまざまな作品や思想が誕生することになります。その中には、後世の 宗教改革 につながる重要な思想もあったのです。ポイント1は、ヨーロッパ各地で誕生した作品や思想に注目します。
ネーデルラント
はじめに注目するのは ネーデルラント です。ネーデルラントは、現在のオランダ、ベルギー、ルクセンブルクといった国がある地域にあたります。こちらを見てください。
ネーデルラントで活動した思想家に エラスムス がいます。彼は16世紀最大の人文主義者と言われ、著書『 愚神礼賛 』で聖職者や王を批判しました。
エラスムスは、その活動にあたり 教会の保護を受けていませんでした。 そのため、イタリア=ルネサンスでは見られなかった教会批判を堂々と行えたのです。彼の思想は、後世の 宗教改革 のきっかけにもなりました。
エラスムス以外にも、油絵を改良した ファン=アイク兄弟 や、「 農民の踊り 」を描いた ブリューゲル が有名です。
ドイツ
ネーデルラントの次は ドイツ です。ドイツは当時 神聖ローマ帝国 と呼ばれていましたが、ここにもルネサンスの影響が及びます。こちらを見てください。
ドイツでは2人の人物を覚えてください。1人目は、宗教画で有名な デューラー 。もう1人は、肖像画で有名な ホルバイン です。
ホルバインは「 エラスムス像 」などの肖像画を残しました。当時のヨーロッパでは 個人にスポットライトをあてた肖像画 は珍しかったのです。
フランス
ドイツの次は フランス です。
こちらを見てください。
2人の人物を覚えてください。
ラブレー と モンテーニュ です。
ラブレーは『 ガルガンチュアとパンタグリュエル物語 』を著しました。長いタイトルですね!この作品は、2人の巨人を題材に 当時のフランス社会を面白おかしく風刺しています。
モンテーニュは『 エセー 』を著しました。これはたくさんの随筆(エッセイ)が集まってできた作品です。
スペイン
フランスの次は スペイン です。
こちらを見てください。
覚えて欲しいのは1人だけ。小説『 ドン=キホーテ 』を書いた セルバンテス です。
『ドン=キホーテ』は 最初の近代小説 と言われています。当時没落しつつあった 騎士 を題材に、当時の社会を批判した作品です。
イギリス
最後に イギリス に注目します。
こちらを見てください。
3人の人物を覚えてください。
1人目は チョーサー です。
彼は『 カンタベリ物語 』を著し社会批判を行いました。
2人目は トマス=モア です。
彼は『 ユートピア 』という作品でで 架空の理想社会 を描きました。
3人目は、劇作家の シェークスピア です。
彼の作品のうち『 ハムレット 』『 リア王 』『 マクベス 』『 オセロー 』の4つは 4大悲劇 と呼ばれています。
以上、イタリアから各地に広がったルネサンスの動きを紹介しました。たくさんの人名、作品名が出てきましたね。大変ですがしっかり覚えておきましょう。
ルネサンスと大航海時代、第3回。
今回は「ヨーロッパに拡大するルネサンス」について学習します。