5分でわかる!ルネサンスは発明の時代!?
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この動画の要点まとめ
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今回は「 ルネサンス三大発明 」と呼ばれる技術の発達と、学問、特に 天文学 の進歩に注目します。
ルネサンス三大発明
まずは ルネサンス三大発明 と呼ばれる新技術を紹介します。ただし「新技術」とはいっても、正確には 宋代の中国で生まれた技術の改良版 です。中国から伝わった新技術が、ヨーロッパで改良され生まれ変わったのですね。
三大発明の1つ目が 火薬 です。火薬の発明は、後の 鉄砲 の開発につながりました。ちなみに鉄砲が戦闘の主力となることで 騎士の没落が進みました。
2つ目は 羅針盤(コンパス) です。羅針盤の発明により 航海術が向上 し、 ヨーロッパの海外進出が可能となりました。
3つ目は グーテンベルク が開発した 活版印刷 です。文字をかたどった原版をつくり、それを紙に焼きうつすという印刷技術です。
活版印刷は、後世のある時代に大活躍することになりますが…その話はまたの機会にお伝えします。まずは三大発明の内容をしっかりおさえてください。
天文学も発達!
ルネサンスの時代には 天文学 も大きく発展しました。今回は、この時代に登場した2つの学説をご紹介します。こちらを見てください。
学説の1つ目は 天動説 です。 地球が宇宙の中心であり、他の天体がその周りを回っている とした説です。天動説は中世のキリスト教世界で大いに支持されました。
神の創造物である人間の星、この地球こそが宇宙の中心だという考え方が、キリスト教を信奉する人たちに都合が良かったのです。
一方で全く違う説もありました。それが 地動説 です。地動説は 太陽を中心にその周りを地球や他の天体が回っている と唱えました。
地動説の考え方は ギリシア・ヘレニズム時代 からすでに登場していました。しかし、のちに天動説の考え方が登場したことで、キリスト教が力を持つ中世ヨーロッパで地動説は退けられ、天動説が主流となったのです。
天動説に異を唱える人たち
ところが、ここで天動説に異議を唱える人たちが登場します。有名なのが、ポーランドの コペルニクス です。彼は天体観測を根拠に地動説を主張しました。
コペルニクスはしっかりとした根拠に基づいて地動説を唱えましたが、当時は 教会によって天動説が絶対とされている時代です。 下手に地動説など唱えれば、教会を敵に回すことになります。彼は結局亡くなる間際になるまで、地動説を世に発表することはありませんでした。
コペルニクスの他にも地動説を唱えた人物がいました。イタリアの ガリレイ です。彼も自作の望遠鏡で天体観測をし、地動説こそが正しいと確信しました。
コペルニクスと違い、ガリレイは地動説を堂々と発表しました。すると彼は教会に捕えられてしまい、地動説を撤回させられてしまいます。結局、彼の主張は生涯認められることはありませんでした。
以上、ルネサンス三大発明と天文学の発達を紹介しました。発明品と、天文学の2つの学説をしっかり覚えておきましょう。
ポイントの2つ目は「ルネサンス期の技術・学問の発達」です。
これまで、ルネサンスにおける 芸術面での発展 を主に学習してきました。しかし、ルネサンス期に盛んになったのは芸術活動だけではありません。 様々な発明や科学技術が生まれ、学問が発達した時代でもあったのです。