5分でわかる!古代アメリカには高度な文明が存在した!?
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は、「古代アメリカの諸文明」です。
大航海時代にヨーロッパ人がやってくる前から、アメリカ大陸では 高度な文明 が栄えていました。今回は、古代アメリカに栄えた諸文明について勉強します。
アメリカ先住民のくらし
アメリカに暮らす先住民のことを インディオ ( インディアン )と呼びます。前回の授業で コロンブスがインドと勘違いしてアメリカに到達した ことを紹介しましたね。 インディオ という呼び名は、その勘違いにちなんでつけられたのです。
インディオは トウモロコシ 、 ジャガイモ 、 トマト などを栽培して生活していました。ただし彼らの文化には 鉄器 が存在せず、牛や馬などの大型動物もいませんでした。大型動物がいなかったため、荷物をひかせるときに使う 車輪 も存在しなかったのです。
ここで疑問が生じます。 彼らは重い荷物をどうやって運んでいたのでしょうか? 実は、この謎は未だに解明されていません。
古代アメリカの高度な文明
続いて、古代アメリカに存在した文明を紹介します。古代アメリカの文明は、中心となった場所に応じて大きく2つに分けられます。こちらを見てください。
南北アメリカ大陸の中央部を メソアメリカ 、南部を アンデスアメリカ と呼びます。ここからは、それぞれの地域で栄えた文明を詳しく見ていきます。まずは メソアメリカ文明 から。
メソアメリカ地域の文明
メソアメリカに最初に登場したのは オルメカ文明 です。オルメカ文明は、人の頭をかたどった巨大な石像で有名です。
紀元前1000年頃には マヤ文明 が ユカタン半島 で成立しました。マヤ文明では ピラミッド状の神殿 が建設されたほか、 マヤ文字 、二十進法、暦の発達など、非常に高度な技術が発達しました。
紀元前1世紀頃には テオティワカン文明 が成立しました。この文明では、中南米で最大級の「 太陽のピラミッド 」が建造されました。最初に紹介しましたが、古代アメリカには重いものを運ぶ車輪のような道具がありませんでした。車輪を使わずにどうやって巨大なピラミッドを建設したのかは、いまだに謎に包まれています。
少し時間が飛んで14世紀頃、現在のメキシコ周辺に アステカ王国 が栄えました。アステカ王国の都は テノチティトラン といいます。
この王国ではピラミッド状の神殿が建設され、象形文字や太陽暦が使用されました。しかし、のちにスペイン人の コルテス に滅ぼされてしまいました。
以上が中米のメソアメリカ文明です。ここからは南米の アンデス文明 を紹介します。
アンデス文明|インカ帝国の成立
南米では、15世紀に インカ帝国 が成立しました。インカ帝国の都 クスコ は、なんと 標高3400メートルに位置していました。 クスコの都市遺跡である マチュ=ピチュ は、現在でも観光地として有名です。
左側のイラストは、インカ帝国で用いられた キープ (結縄)です。インカ帝国では、縄の色や結び方によって数字を記録しました。このように高度な技術を有したインカ帝国でしたが、1533年にスペインの ピサロ によって滅ぼされてしまいました。
以上、古代アメリカで栄えた文明を紹介しました。中央アメリカで栄えた メソアメリカ文明 と、南アメリカで栄えた アンデス文明 。それぞれの特徴をしっかり覚えておきましょう。
ルネサンスと大航海時代、第6回。
今回は「古代アメリカ文明とスペインによる支配」について学習します。