5分で解ける!対抗宗教改革と宗教戦争に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
カトリックは間違っていない!
宗教改革が広がるヨーロッパでは、カトリックを批判する プロテスタント の動きが活発になりました。ドイツのルターやスイスのカルヴァン、イギリス国教会などが登場しました。
こうした宗教改革の動きに対し、カトリック教会内部からの改革運動である 対抗宗教改革 が始まりました。ポイント1ではその大きな動きを2つ紹介しましたね。
1つ目は イエズス会 の結成です。イエズス会は カトリックの世界伝道 を目的とする組織で、 イグナティウス=ロヨラ や フランシスコ=ザビエル らによって結成されました。
2つ目は トリエント公会議 です。トリエント公会議では 教皇至上主義 や カトリック教義 が再確認されました。さらには 禁書目録 の制定が行われました。
ちなみに、トリエント公会議と同じ時期には 宗教裁判 や「 魔女狩り 」が流行したこともおさえておきましょう。
スペインに果敢に勝負を挑んだオランダ!
カトリックの国であったスペインは、自国の領土であるネーデルラントに対して 重税 を課し、さらに カトリック信仰を強制しました。 これに反発するかたちで発生したのが オランダ独立戦争 です。
ネーデルラントと呼ばれる地域が独立戦争を始めたのですが、ネーデルラントの北部と南部とでは信仰されている宗教に違いがありました。
ネーデルラント南部にはカトリックが多いため、独立戦争にかける情熱は北部ほどではありませんでした。そのため、独立戦争の途中で 南部10州は降伏してしまいました。
一方、ネーデルラントの 北部7州 ではカトリックではなく ゴイセン が信仰されていました。彼らは重税とカトリック信仰の強制に強く反発し、独立を達成するために ユトレヒト同盟 を結成しました。
ユトレヒト同盟の指導者を オラニエ公ウィレム といいます。彼の指導のもとで、最終的に北部7州は独立を勝ち取りました。
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今回は対抗宗教改革と宗教戦争についての学習でした。
それでは、内容を確認していきましょう。