高校世界史B
5分で解ける!フランス・ドイツの宗教戦争に関する問題
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解説
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練習の解説授業
フランスでおきた宗教戦争は根が深い!!
まずはフランスでおきた宗教戦争について確認していきましょう。フランスでおきたのは ユグノー戦争 でしたね。
フランス国内にいるカルヴァン派のことを ユグノー と呼びます。ただ、フランス国内の多数派はカトリックでした。ユグノーとカトリックの対立から、ユグノー戦争は始まりました。
サンバルテルミの虐殺 をきっかけにユグノー戦争は全国に拡大し、国内の貴族や市民を巻き込んだ大規模な内乱へと発展していきました。
ユグノー戦争は ナントの王令 によってユグノーの信仰が容認されたことで終結しました。
ドイツ三十年戦争はその後のヨーロッパを変えた!
ドイツでは 三十年戦争 がおこりました。そのきっかけは ベーメン という地域でおきた反乱でした。プロテスタントが優勢なベーメンに対し、ハプスブルク家がカトリックを強制したことで反乱が発生したのです。
戦争が始まると、同じプロテスタントであるベーメンを守ろうと デンマークやスウェーデン が参戦してきました。スウェーデン国王 グスタフ=アドルフ は、神聖ローマ帝国側の傭兵隊隊長であった ヴァレンシュタン を破ったものの、その後戦死してしまいました。
このままカトリック側が勝利するかと思われましたが、なんとカトリック国家である フランス がベーメンを支援し、プロテスタント側で参戦しました。フランスの宰相 リシュリュー は、宿敵ハプスブルク家打倒のために参戦したのです。
1648年には ウェストファリア条約 が結ばれ、三十年戦争は終結しました。この条約ではカルヴァン派が容認され、さらに神聖ローマ帝国内にある諸侯の領土に 主権が認められました。 こうして神聖ローマ帝国は 有名無実化 してしまったのです。
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今回はフランス・ドイツの宗教戦争についての学習でした。
それでは、内容を確認していきましょう。