5分で解ける!宗教改革(第3問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
問題(1)
時の皇帝 カール5世 は、ルターの活動をおさえつけるため「 ③ ヴォルムス帝国議会を開催 」しました。ルターは自説の撤回に応じず、国外追放を言い渡されてしまいます。その後ルターは ザクセン選帝侯 に保護されつつ、新約聖書のドイツ語訳を完成させました。
ルターが選帝侯に保護された後「 ① ドイツで農民戦争が勃発 」しました。これを機にルターと諸侯たちは結束を強め、「 ④ シュマルカルテン同盟を結成 」して 軍事的に皇帝に対抗しようとしました。
以上から、時系列の2番目にあたる選択肢は ③ となります。ドイツ宗教改革の流れをストーリーで覚えておきましょう。
問題(2)
ウェストファリア条約 に関する正誤判定です。文章を一つずつ確認しましょう。
a フランスはこの条約で アルザス地方を獲得 しています。正解です。
b ユグノーに信仰の自由を認めたのは ナントの王令 。誤りです。
c この条約で スイス・オランダの独立が国際的に承認されました。 正解です。
d 教皇至上権やカトリック教義が再確認 といえば トリエント公会議 の内容。誤りです。
以上から、正解は ① となります。
この章では 宗教改革 について勉強しました。登場した人物や改革の内容を覚えるのはもちろんですが、復習の際は 全体像 を忘れないようにしてください。
一口に宗教改革といえど、地域ごとに異なる特徴がありました。例えば ドイツ では、宗教改革の結果 分権化が進んでいきました。 皇帝の力が衰え、諸侯たちが自立するようになったのです。
スイス では、当時の西ヨーロッパで商工業活動が発達していく中で、カルヴァンが 蓄財を承認する 思想を説き、人びとに受け入れられました。
イギリス では 国王が中心となって宗教改革を行った ので、宗教改革は 王権の強化につながりました。
このように、国ごとに異なる動きがありましたよね。大きな流れをしっかりつかんだ上で、各国で活躍した人物や改革の細かい内容を覚えてあげましょう。
高校世界史Bの問題
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時系列問題はストーリーで攻略しましょう。ドイツ宗教改革の先駆者といえば ルター ですよね。まず「 ② ルターが九十五箇条の論題を発表 」したことで、本格的に宗教改革が始まりました。