5分で解ける!絶対王政の特徴に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
1番大事なことは自国の「損」か「得」か!
ポイント1では 主権国家 について説明しました。
明確な領域・確立した主権をもつ国家を 主権国家 と呼びます。
主権国家同士の初めての戦争といわれるのが、フランスと神聖ローマ帝国間で起きた イタリア戦争 です。この戦争はキリスト教とイスラーム教、カトリックとプロテスタントなど宗教・宗派の違いを超えて 自国の利権を目的とした戦争 でした。
イタリア戦争が原因で、フランスと神聖ローマ帝国の関係は最悪な状態になってしまいました。この後の授業でも必要になる知識なので、しっかり覚えておきましょう。
最終的にイタリア戦争は カトー=カンブレジ条約 で和議が成立しました。
絶対王政の構造を確認しよう!
主権国家の概念がヨーロッパで始まるのが 絶対王政 の時代でした。ポイント2では 絶対王政の基盤 について勉強しましたね。
絶対王政をつくり上げるのに必要な制度が2つありました。国王の政治を補佐する役人集団体制である 官僚制 と、戦時でなくても設置され、国王がいつでも使える軍隊である 常備軍 でした。
絶対王政は政治理論によっても支えられていました。国王は、王権は神から授けられた神聖不可侵なものであると主張したのです。これを 王権神授説 と呼びます。
官僚制と常備軍を維持するためには お金がかかります。 その費用を捻出するために、絶対王政期の国家は積極的に経済活動に介入しました。これを 重商主義 といいます。
重商主義の中にも種類があり、初めは海外植民地から金や銀を奪ってくる 重金主義 が主流でしたが、次第に輸入を押さえて輸出を増やすという 貿易差額主義 がとられるようになりました。
また、こうした動きの中から 安価で高品質な商品を作る方法 として 工場制手工業 (マニファクチュア)が生まれました。工場を建設して労働者を集め、役割分担を行って商品を生産するという方法です。
主権国家体制と西欧絶対王政の練習
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今回は絶対王政の特徴についての学習でした。
それでは、内容を確認していきましょう。