5分でわかる!イギリスの絶対王政は他の国とは大違い!
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「イギリス絶対王政の特徴」です。
今回は イギリス絶対王政 について勉強します。
実は、イギリスの絶対王政には 他国と大きく異なる点 がありました。いったい何が異なっていたのでしょうか?
中央の政治は議会が、地方の政治はジェントリが担う
イギリスの特徴として挙げられるのが 議会 の存在です。議会は国王の命令を受け、法律の制定・税金の徴収など 中央政府としての役割を担っていました。
中央の政治は議会が担っていたものの、議会の命令は地方まで行き届いていたわけではありません。では、地方の政治は誰が担っていたのでしょうか?それが今回紹介する ジェントリ (郷紳)といわれる人たちだったのです。
ジェントリは、身分としては 貴族と平民の中間 に位置します。彼らは国王や議会の目が届きにくい地方の行政を担いました。そのため国王にとって 絶対王政を維持するにはジェントリとの協力関係が欠かせまんでした。
14世紀以降、毛織物工業が発達!
ジェントリが担当した地方行政は お給料が発生しない仕事 でした。ボランティアのような形で政治に携わっていたのです。では、彼らはどうやって生計を立てていたのでしょうか?
イギリスでは、14世紀以降に 毛織物工業 が発達しました。ジェントリの中には土地や工場を持っていた人もいたので、彼らは工場を経営し、毛織物を輸出することで収入を得ていました。
絶対王政の基盤であるはずの「官僚制」や「常備軍」は未発達!
2つ前の授業で、絶対王政を支える基盤として 官僚制 と 常備軍 の話をしました。国王の政治を補佐する 官僚 を雇うシステムである「 官僚制 」。戦争時以外でも常に設置され、国王が自由に動かせる「 常備軍 」。実は、イギリス絶対王政では これらが未発達 のままでした。
このようにイギリスでは、議会の存在によって独自の絶対王政が築かれました。ただし、その維持のためには 議会やジェントリとの連携 が必要だったのです。
国王が好き勝手に振舞うことができたわけではない、ということをおさえておきましょう。
主権国家体制と西欧絶対王政、第3回。
今回は「イギリス・フランスの絶対王政」について学習します。