5分で解ける!クロムウェルの独裁と王政復古に関する問題
- ポイント
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の問題と解説
練習
解説
イギリス史上最初で最後の共和政!
ピューリタン革命で国王チャールズ1世が処刑されると、革命の指導者であった クロムウェル がそのまま政治のリーダーになりました。
クロムウェルは 航海法 が発布し、イギリス本国に入れる船を自国船か貿易相手国の船に限定しました。これは中継貿易を得意とするオランダに打撃を与えるための法律だったので、反発したオランダとの対立は イギリス=オランダ戦争 へと発展することになりました。
さらにクロムウェルは アイルランド や スコットランド の征服も行いました。アイルランド征服では、アイルランドの土地を没収し、イギリス人不在地主へ分配しました。
最終的にクロムウェルは議会を解散させ、全ての権力を自分に集中させ国王のように振る舞いました。彼の独裁に市民の不満は高まり、再び国王による政治を求める声が高まりました。
ステュアート朝の復活!
クロムウェルの死後、フランスに亡命していた チャールズ2世 が王政復古を実現させました。彼の即位でステュアート朝が復活することになったのです。
王制が復活したものの、チャールズ2世は議会を無視した 専制政治 を行い、カトリック復活などの政策を断行しました。
これに反発した議会は、チャールズ2世の力を制限しようと 審査法 を制定しました。さらに 人身保護法 を制定して市民の権利の保護を図りました。
この後チャールズ2世の弟 ジェームズ の王位継承をめぐって対立が起こりました。ジェームズの王位継承を認める トーリ党 と、反対する ホイッグ党 との対立です。最終的にトーリ党の意見が採用され、ジェームズの即位が認められました。
国王は議会に歯向かえない!
即位が承認されたジェームズは、国王 ジェームズ2世 となりました。彼は兄であり前王であるチャールズ2世と同じく 専制政治 を行い、 カトリックの保護 などを行いました。
これに反発した議会は、オランダから新国王を招いてジェームズ2世を亡命に追い込みました。これを 名誉革命 といいます。
この名誉革命をもってイギリスの 立憲王政 が完成しました。
イギリスの市民革命の練習
高校世界史Bの問題
- 先史時代
- 古代オリエント
- ギリシア世界
- ローマ世界
- インドの古典文明
- 東南アジア前近代史
- 中国の古典文明
- 中国の分裂・混乱期(魏晋南北朝)
- 東アジア文明圏の形成(隋・唐)
- イスラーム世界
- 中世ヨーロッパ世界の成立
- 中世ヨーロッパ世界の展開
- 中世ヨーロッパ世界の各国史
- 東アジア世界の展開
- 明・清の時代
- 中国周辺地域史
- イスラーム世界の繁栄
- ルネサンスと大航海時代
- 宗教改革
- 主権国家体制と西欧絶対王政
- 東欧絶対王政
- アメリカ世界の成立
- フランス革命とナポレオン
- ウィーン体制の成立と崩壊
- 19世紀の欧米諸国(1) 英・仏・伊・独
- 19世紀の欧米諸国(2) 露・米
- 19世紀の欧米諸国(3) 19世紀の欧米文化
- 中国と朝鮮の植民地化
- アジア諸地域の植民地化
- 帝国主義の時代
- 世界分割と列強の対立
- 帝国主義と東アジア
- 帝国主義とアジアの民族運動
- 第一次世界大戦とロシア革命
- ヴェルサイユ体制とワシントン体制
- 第一次世界大戦後の欧米諸国
- 戦間期のアジア諸地域
- 世界恐慌とファシズム諸国の侵略
- 第二次世界大戦と戦後秩序の形成
- 米ソ冷戦の時代
- 冷戦の激化と西欧・日本の経済復興
- 第三勢力の台頭と米ソの歩み寄り
- 自立を強める東アジア
- アジア諸地域の紛争
- 経済危機と冷戦の終結
- 現代文明と各地の紛争
今回はクロムウェルの独裁と王政復古についての学習でした。
それでは、内容を確認していきましょう。