5分でわかる!欧米諸国も産業革命を開始!
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この動画の要点まとめ
ポイント
先発産業革命
まずは 先発産業革命国 、つまりイギリスの後に比較的早く産業革命を迎えた国々を紹介します。こちらを見てください。
まず1830年代に ベルギー で産業革命が起こりました。地図で示されているように、ベルギーはイギリスから近い場所に位置しています。イギリスは1825年から 機械そのものの輸出 を行っていたのですが、地理的に近しいベルギーは、イギリスの最新機械を真っ先に導入できたというわけです。
ベルギーとほぼ同時期に フランス でも産業革命が起こりました。フランスもイギリスに近いため、イギリスの機械が早期に導入されました。こうした地理的な特性から、ベルギーとフランスで産業革命が発生したというわけです。
ただし、フランスの産業革命はベルギーほど急速には進展しませんでした。詳しくは フランス革命 の単元で説明しますので、今はまだそれほど気にする必要はありません。とにかく イギリスに近いベルギーとフランスで早期から産業革命が始まった ということを覚えておきましょう。
中期産業革命
続いては 中期産業革命国 です。ベルギーやフランスよりは少し遅れて産業革命が始まった国を2つ紹介します。こちらを見てください。
1840年代以降に ドイツ で産業革命が起こりました。ただし、産業革命が本格化するのは、1871年に統一国家として ドイツ帝国 が成立したタイミングからになります。
1830年代からは アメリカ で産業革命が起こりました。アメリカは広大な土地があり、お金も持っていましたが、常に 労働力不足に悩んでいました。 1861年に発生した 南北戦争 の結果 奴隷が解放された ことで、アメリカの産業革命は本格的に進展していきます。
後期産業革命
最後に 後期産業革命国 を紹介します。さらに遅れて産業革命が始まった2つの国に注目です。こちらを見てください。
1861年以降 ロシア で産業革命が起こりました。当初ロシアは産業革命に必要な資金が不足しており、結局 フランス からお金を借りることで1890年代に産業革命が本格化しました。
1870年代には 日本 で産業革命が起こりました。日本の産業革命は 明治政府による殖産興業政策 という形で本格化します。その後、日本は日清・日露の戦争を経て 欧米列強に並ぶ大国へと成長を遂げました。
このように、イギリスを追いかけるようにして世界各地で産業革命が発生していきました。また、産業革命を迎えた国では、ポイント1で説明したような諸問題が発生したことも重要です。この授業の内容をしっかり復習しておきましょう。
ポイントの2つ目は「世界各国の産業革命」です。
19世紀には、イギリス以外の国でも産業革命が発生しました。いつ、どの国で産業革命が起こったのでしょうか?