5分でわかる!いよいよ衝突!13植民地の独立闘争
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は、「アメリカ独立戦争の始まり」です。
前回の授業では 13植民地とイギリス本国の対立 を紹介しました。フレンチ=インディアン戦争の戦費で財政難に陥ったイギリス本国が、13植民地に対して次々に課税を強化したため、両者の対立が深まったというお話でしたね。
その対立はついに、18世紀後半に 戦争へと発展することになります。 それが、今回のテーマである アメリカ独立戦争 なのです。ポイント1では、アメリカ独立戦争の始まりについて勉強します。
第1回大陸会議の開催
1774年、アメリカの フィラデルフィア で 第1回大陸会議 が開かれました。13植民地の人びとが集まり、イギリス本国政府に対する抗議や、通商断絶同盟の結成を宣言したのです。彼らは不当な課税を断固拒否し、団結して戦うことを誓い合いました。
ついに独立戦争スタート!
1775年、ついに レキシントンの戦い が勃発します。これは 独立戦争最初の戦い と呼ばれています。植民地の人びとが武器を集めていると知ったイギリス軍が、武器を没収しにやってきたところを、植民地軍が レキシントン や コンコード といった場所で迎え撃ったのです。この軍事衝突を レキシントンの戦い といいます。
レキシントンの戦いを機に、ついに アメリカ独立戦争 が始まりました。戦争が始まってすぐに、植民地側は 第2回大陸会議 を開催し、 ワシントン という人物を植民地軍総司令官に任命しました。リーダーを選出した植民地軍は、そのまま独立に向けて一致団結...とはいきませんでした。
実は、同じ13植民地の人間とはいえ、植民地軍も一枚岩ではなかったのです。イギリス本国を支持する 国王派 、戦争行為には否定的な 中立派 、独立を目指す 愛国派 など、 植民地側は3つの派閥に分かれていました。 しかも、どの派閥にも同数程度の支持者がいて、意見はなかなかまとまらなかったのです。
愛国派の人びとはあせりました。植民地側が一致団結しなければ、イギリス本国との戦争には勝てないと。そこで、彼らは植民地の独立にためらう人たちの意識を変えようとします。
1776年、政治哲学者の トマス=ペイン は『 コモン=センス 』という小冊子を著し、アメリカ独立の必要性を説きました。アメリカ植民地は本国から搾取(さくしゅ)されるのみで、何の利益も得られていない、と主張したのです。
同年7月4日、政治家の トマス=ジェファソン が起草した 独立宣言 が発表されます。ちなみにこの7月4日という日付は、現在でもアメリカで 独立記念日 という祝日になっています。独立宣言は、イギリスの哲学者 ロック の 自然法思想 に影響を受けており、 基本的人権 や 革命権 について言及しています。
以上、アメリカ独立戦争の勃発と、序盤の展開を説明しました。
イギリス本国に対し、13植民地側は徐々に団結を強めていったのです。
次のポイントでは、戦局が一気に転換し、植民地軍が独立に成功するまでの様子を学習します。
アメリカ世界の成立、第2回。
今回は、「アメリカ独立戦争」について学習します。