今回はアメリカ合衆国の政治体制についての学習でした。
それでは、内容を確認していきましょう。

独立を勝ち取ったアメリカは、 アメリカ連合規約 に基づき、13州それぞれが主権を持つ 地方分権的な体制 を採用していました。各州の力が強い一方、中央政府の力は弱く、様々な問題が発生するようになりました。

そこで1787年に 憲法制定会議 が開催され、アメリカ連合規約に代わる新たな憲法がつくられました。こうして成立した アメリカ合衆国憲法 では、 三権分立 が明記されました。三権分立は 行政権 ・ 立法権 ・ 司法権 の３つを分散化する、という原則です。

ただし、合衆国憲法に関しては賛成派と反対派との間で意見対立も見られました。

憲法が制定されたアメリカは、初期の大統領のもとで発展を遂げていきました。

初代大統領には、13植民地を勝利に導いた司令官 ワシントン が就任しました。

第３代大統領には、合衆国憲法に反対する 反連邦派 である ジェファソン が就任しました。彼の時代にアメリカは ミシシッピ川以西のルイジアナを買収 し、領土を拡大しました。

第４代大統領マディソンの時代には、 アメリカ＝イギリス戦争 が勃発しました。この戦争は、アメリカに経済的な自立を促す結果となりました。

アメリカは自国の産業を守るため、イギリスの安価な製品に関税をかけました。これを 保護関税政策 といいます。アメリカは保護関税政策を通して、国内の産業育成をはかったのです。