5分でわかる!いよいよ革命のスタート!
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は、「フランス革命の始まり」です。
前回の授業では フランス革命前夜の状況 を説明しました。
今回の授業から いよいよフランス革命がスタートします。
バスティーユ牢獄襲撃事件を機に、フランス革命が始まる
前回の授業で、第三身分の議員たちが 三部会 を離れ、新たに 国民議会 を開催したことをお話しましたね。ちなみに国民議会の中にもいろいろな考え方の議員がいたのですが、主流だったのは 立憲君主派 です。立憲君主派は 憲法に基づく君主政 を主張した人びとで、国王の存在は認めながらも憲法制定の必要性を訴えていました。
反乱を起こすためには武器が必要です。そこで、国民議会のメンバーや政治に不満を持つ市民たちは バスティーユ牢獄を襲撃 し、武器弾薬を確保しようとしました。これが フランス革命 の始まりです。
農民反乱の発生!国民議会は封建的特権を廃止
ところが、ここで国民議会にとって予想外のことが起こりました。なんと、バスティーユ牢獄襲撃事件が 農民反乱を誘発してしまったのです。 この襲撃事件に感化された農民たちが、日頃の不満をぶつけようと全国で暴動を起こしたのです。
国民議会はこの暴動を鎮圧しようと考え、 封建的特権の廃止 を宣言します。中世から続いていた 十分の一税 や 死亡税 といった農民の負担を軽減し、彼らの不満をおさえこもうという狙いがありました。
ラ=ファイエットらが「人権宣言」を起草
バスティーユ牢獄襲撃から約1ヶ月後、国民議会は 人権宣言 を採択しました。この宣言は 国民の自由と平等 や、 私有財産の不可侵 など、フランス革命の理念をあらわしています。人権宣言を発表することで、人びとに革命の目的を知らしめようとしたのです。
ちなみに、人権宣言の起草には ラ=ファイエット という貴族が携わりました。
このように、フランス革命はバスティーユ牢獄襲撃事件をきっかけに始まりました。ただ、この事件で予期せぬ農民反乱を誘発するなど、革命初期は混乱状態にあったのです。国民議会が「人権宣言」を採択し、フランス革命の理念を示したことも覚えておきましょう。
フランス革命の2回目。
今回は、「国民議会と立法議会」について学習します。