高校世界史B
5分でわかる!皇帝政治の復活!?ナポレオン3世の登場
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この動画の要点まとめ
ポイント
皇帝政治の復活!?ナポレオン3世の登場
これでわかる!
ポイントの解説授業
ナポレオン3世の登場/第二帝政の始まり
国民投票の結果、ルイ=ナポレオンは1852年に皇帝 ナポレオン3世 として即位しました。以降のフランスの政治体制を 第二帝政 と呼びます。
ナポレオン3世の政治は「ボナパルティズム(ボナパルト風)」と呼ばれました。つまり「ナポレオン=ボナパルトに似た政治」という意味です。ナポレオン3世は、全フランス国民の利害対立を利用し、政権を維持しようと考えました。農民も労働者も産業資本家も、全国民を自分が管理しようとしたのです。そのかいあって、彼の時代のフランス国内には目立った混乱は起きませんでした。
積極的な対外政策
国内をうまくまとめる一方、ナポレオン3世は積 極的に海外進出を行いました。
クリミア戦争、アロー戦争、インドシナ出兵、イタリア統一戦争 …彼は数々の戦争に参加し勝利することで、国民からの支持を保ち、同時にフランスの領土を拡大していったのです。
第二帝政の崩壊
しかし、1861年に始まった メキシコ出兵 は、メキシコ側の抵抗や合衆国の抗議により失敗してしまいました。この失敗を機にナポレオン3世の勢いは徐々に低下していきました。
さらに、1870年に始まった プロイセン=フランス戦争 において、ナポレオン3世はスダンの戦いに敗れて 捕虜となってしまいました。 これで 第二帝政は崩壊してしまったのです。
第二帝政が崩壊した後、フランスでは再び国王が不在の時代、共和政の時代を迎えることになります。
ポイントの2つ目は、「フランス第二帝政」です。
ポイント1で紹介した ルイ=ナポレオン は、大統領に就任後、間もなく 皇帝 に即位することになりました。彼のもとでどのような政治が行われたのか、一緒に見ていきましょう。