高校世界史B
5分でわかる!第三共和制の時代
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この動画の要点まとめ
ポイント
第三共和政の時代
これでわかる!
ポイントの解説授業
皇帝不在のため臨時政府が発足/行政長官にティエールが選出される
ナポレオン3世が捕虜になったことを受けて、フランスでは急きょ 臨時政府 が発足しました。臨時政府のリーダー(行政長官)には、 ティエール という人物が選出されました。ティエールは戦争を終わらせるべく、ドイツとの休戦条約締結を進めました。ちなみに、当時プロイセンの国名はドイツに変わっています。
パリ=コミューンの成立
早く戦争を終わらせたいティエールは、ドイツとの交渉に非常に弱腰な態度で臨みました。相手の要求にほとんど抵抗する様子がなかったのです。その様子を見ていた労働者たちは反発し、史上初の 労働者による自治政府 である パリ=コミューン を結成しました。
パリ=コミューンに対し、臨時政府は徹底的に弾圧を行いました。パリ=コミューンは、ドイツの支援を受けた臨時政府軍と「 血の週間 」と呼ばれた激しい市街戦ののち、多くの死傷者を出して崩壊してしまったのです。ただ、歴史上初めて 労働者による自治政府が誕生した ことはすごく重要です。しっかり覚えておきましょう。
ティエールが大統領に就任し、第三共和政開始
パリ=コミューンを弾圧したティエールは大統領に就任し、これをもって 第三共和政 が始まりました。ただ、この時代には、農民や労働者、産業資本家など様々な立場を代表するたくさんの政党が分立したり、ドイツへの復讐感情が高まったりと、フランスの情勢は非常に不安定でした。
今回の授業では、フランスの政体変遷について学習しました。第二共和政、第二帝政、第三共和政と、政治体制の移り変わりを勉強してきましたね。第二共和政の時代に 四月普通選挙 が実施されて以降、フランスは基本的に混乱状態でした。そんな時代、国内をもっともうまくまとめたのが、独裁者のナポレオン3世だったというのは皮肉な話です。
フランスの政体変遷、しっかり復習しておきましょう。
ポイントの3つ目は、「フランス第三共和政」です。
ナポレオン3世 がプロイセン=フランス戦争に敗れたことで、第二帝政は崩壊しました。その後フランスでは 第三共和政 が始まることになります。