5分でわかる!イタリア統一の難しさとは?
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は、「イタリア統一を阻む要因」です。
ここまでの授業では イギリス → フランス の順に勉強してきました。次は イタリア です。19世紀のイタリアが統一国家の形成に向かって歩んでいく様子を見ていきます。
多数の国が分立状態!
現在「イタリア」といえば地中海に面する一つの国を指します。しかし、もともとは 「イタリア」と呼ばれる地域にたくさんの国が分立している状態 だったのです。こちらを見てください。
Aの地域は サルデーニャ王国 といいます。サルデーニャ王国は イタリア統一運動の中心になりました。
北イタリア一帯のB、C、Dの地域はそれぞれ ロンバルディア 、 ヴェネツィア 、 南チロル といいます。これらの地域にはイタリア人が多く住んでいたのですが、いずれも オーストリア領 でした。
Eの地域は小さな国が多数存在しており、まとめて 中部イタリア と呼びます。また、Fの地域はローマ教皇が所有する 教皇領 です。この2つには フランス軍 が駐屯していました。
最後にGの地域、南イタリアとシチリア島には 両シチリア王国 という国が存在していました。
イタリア統一の壁|3つの敵とサヴォイア・ニース
次のポイントでは サルデーニャ王国 がイタリア統一に乗り出しますが、その前には 3つの敵 が立ちはだかりました。北イタリアを支配する オーストリア と、中部イタリアや教皇領に兵を置く フランス 、そして 両シチリア王国 。統一を成し遂げるためには、これら3つの国への対処が必要でした。
加えてもう1つ問題がありました。地図中①は サヴォイア 、②は ニース という地域で、どちらもサルデーニャ王国領なのですが、これらの地域には フランス人が多く住んでいたのです。
次のポイントでは、こうした問題を乗り越えながら、サルデーニャ王国がイタリアを統一していく動きを紹介します。
19世紀の欧米諸国(1)、第4回。
今回は、「イタリアの統一」について学習します。