高校世界史B
5分でわかる!「ドイツ国民」としての団結は超重要!
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この動画の要点まとめ
ポイント
「ドイツ国民」としての団結は超重要!
これでわかる!
ポイントの解説授業
カトリック勢力を弾圧
度重なる戦争の末、ようやくドイツは統一されました。そこで、ドイツ帝国の宰相 ビスマルク は、帝国を維持するために 国民の団結を重視しました。
国民の団結を重視するビスマルクは、その団結を揺るがすものを徹底的に弾圧しました。その例が カトリック への弾圧です。
ドイツ統一の際、カトリックが優勢な 西南ドイツ は、プロテスタント国家であるプロイセンに反発していました。結局はプロイセンがドイツを統一することになりましたが、 統一後も西南ドイツはビスマルクへの反発を続けていたのです。
国民の団結を重視するビスマルクは、その団結を乱すカトリックに圧力をかけました。このような、カトリックに対するビスマルクの弾圧と、それに対する反発のことを 文化闘争 と呼びます。
社会主義勢力を弾圧
国民の団結を重視するビスマルクは、カトリック勢力に加えて 社会主義勢力 にも悩まされました。社会主義とは、労働者や失業者を救済しようとする考え方です。 第2次産業革命 の進展に伴い労働者や失業者が増加したことで、社会主義勢力が台頭してきました。
1875年、世界最初の社会主義政党である ドイツ社会主義労働者党 が結成されました。そこでビスマルクは 社会主義者鎮圧法 を制定し、これを徹底的に弾圧しました。社会主義の考え方が広まることで、資本家と労働者が対立し、国民の団結が弱まることを危惧したのです。
社会政策の実施
ビスマルクは、労働者を社会主義運動から切り離すため、 労働者の生活を国が保護する仕組み を整えました。災害保険や疾病保険といった 社会保険制度 を整備したのです。このような政策を 社会政策 といいます。
以上のように、ビスマルクは あらゆる手段で国民の団結を維持しようとしました。 ビスマルクの政策をしっかり覚えておきましょう。
ポイントの2つ目は、「ドイツ帝国民の団結」です。
ポイント1では ドイツ帝国が発展する様子 を学習しました。ポイント2では、その発展を維持するためにビスマルクが行った 国内政策 に注目します。