5分で解ける!19世紀の欧米諸国(1) 英・仏・伊・独(第1問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
問題(1)
空欄A。
審査法廃止 の翌年に制定され、 宗教差別が緩和 されることになった法律といえば?
正解は カトリック教徒解放法 です。
カトリック教徒解放法が制定されたことで、イギリスでは カトリック教徒であっても公職就任が可能となりました。
空欄B。
ブライト と並んで 穀物法 への反対運動を指導した人物といえば?
正解は コブデン です。
コブデンとブライトはセットで覚えておきましょう。この2人が指導者となって 反穀物法同盟 が結成され、 穀物法の廃止 へとつながっていきました。
問題(2)
空欄AとB。
1846年の【 A 】の廃止 と、 1849年の【 B 】の廃止 を通じて、イギリスは 自由貿易主義政策を確立 しました。
正解はAが 穀物法 、Bが 航海法 です。
穀物法と航海法が廃止されたことで、ようやくイギリスの自由貿易主義が確立することになりました。
空欄C。
都市労働者らが 人民憲章 を議会に提出して展開した運動といえば?
正解は チャーティスト運動 です。
第1回選挙法改正では 産業資本家 に選挙権が与えられ、労働者には与えられませんでした。そこで「 俺たちにも選挙権をくれよ! 」と労働者たちが展開したのがチャーティスト運動でした。
問題(3)
空欄A。
フランスでは1848年の 二月革命 で国王が亡命し 第二共和政が成立 しました。第二共和政下の臨時政府に入閣した 社会主義者 といえば?
正解は ルイ=ブラン です。
彼は労働者や失業者を救済するために 国立作業場 を設置しましたが、その後に開かれた 4月普通選挙 で敗北し、国立作業所は閉鎖されました。
空欄B。
国立作業場の閉鎖 に不満を持った労働者たちが起こした暴動といえば?
正解は 六月蜂起(暴動) です。
労働者たちは、国立作業場の閉鎖に反発して暴動を起こしました。フランス第二共和政は、成立してすぐに混乱を迎えることになってしまったのです。
問題(4)
空欄A。
大統領選挙に勝利 し、 1851年クーデタ によって権力を強化した人物といえば?
正解は ルイ=ナポレオン です。
ここで「 ナポレオン3世 」と答えるのは不正解です。ルイ=ナポレオンは、国民投票によって皇帝に即位した段階で ナポレオン3世 となりました。大統領選挙に勝利した時点の名前を聞かれているので「 ルイ=ナポレオン 」と答えましょう。
空欄B。
皇帝に即位したナポレオン3世は、国民の支持を集めるために対外戦争を繰り返しました。その多くは成功しましたが、終盤に メキシコ 遠征に失敗したことで権威を失墜させました。これ以降、ナポレオン3世の人気は衰えていくことになります。
問題(5)
空欄A。
サルデーニャ王国で、 ヴィットーリオ=エマヌエーレ2世 のときに 首相 となった人物といえば?
正解は カヴール です。
空欄B。
イタリア統一に乗り出したカヴールが 英仏の要請を受けて参戦した戦争 といえば?
正解は クリミア 戦争です。
クリミア戦争に参加してイタリアの領土を獲得できるわけではありませんでしたが、英仏の要請に応えたことでサルデーニャの国際的地位が向上しました。カヴールはフランスのナポレオン3世に接近し、 イタリア統一への支援を取り付けたのです。
問題(6)
空欄A。
ビスマルク を首相に任命した プロイセン国王 といえば?
正解は ヴィルヘルム1世 です。
プロイセンは、ビスマルクを中心にドイツ統一を目指しました。
空欄B。
ビスマルクがオーストリアを誘って起こし、後に シュレスヴィヒ・ホルシュタインの帰属 をめぐって対立することになった戦争といえば?
正解は デンマーク 戦争です。
シュレスヴィヒとホルシュタインはドイツ人が多く暮らす地域でしたが、デンマークによって支配されていました。ビスマルクはオーストリアに両地域の共同管理を持ちかけ、ともに戦争を起こしたのです。
デンマーク戦争はプロイセン・オーストリアの勝利に終わりましたが、シュレスヴィヒ・ホルシュタインの帰属をめぐる問題が発生し、さらにビスマルクがオーストリア皇帝を挑発したことで、両者は対立し プロイセン=オーストリア戦争 が発生することになりました。
19世紀の欧米諸国(1) 英・仏・伊・独の問題
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第26章「19世紀の欧米諸国(1)英・仏・伊・独」の確認テストです。
この章で学んだ内容を、問題を解いて確認しましょう。