5分でわかる!領土を広げることは「神の思し召し」!?
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この動画の要点まとめ
ポイント
そんなアメリカ合衆国は、19世紀を通じて 北アメリカ大陸の西側にどんどん領土を広げていきました。 これを 西部開拓(西漸運動) といいます。ポイント2では、この「西部開拓」について勉強していきます。
フロンティアの開拓は「明白な天命」
独立を果たしたアメリカ合衆国の領土は 大陸の東側に集中していました。 かつての 13植民地 を中心とする領土です。
合衆国の人たちにとって大陸の西側は、よく分からない「未開の地」でした。そんな西側地域を開拓していくにあたり、彼らは開拓済みの地域と未開拓の地域の境界を フロンティア(辺境) と呼びました。
合衆国は西部への領土拡張を進め、この「フロンティア」をどんどん西へ移動させていきました。この運動を 西部開拓 、または 西漸(せいぜん)運動 といいます。ちなみに、この「漸」という漢字には「近づく」という意味があります。
合衆国の人びとは、西部開拓は「 マニフェスト=デスティニー(明白な天命) 」だと主張しました。当時の合衆国は 人口増加とそれに伴う土地不足 に悩まされており、そのような状況で西部開拓を行うのは「 神からの思し召し 」であると、自分たちの行いを正当化したのです。
続いては、アメリカが西部開拓を進める様子を見ていきましょう。
西部地域を次々に獲得
合衆国は、フランスから ミシシッピ川以西のルイジアナ を買収し、スペインからは フロリダ を買収しました。さらに、メキシコから独立した テキサス を無理やり合衆国に併合しました。ちなみに、ミシシッピ川 以東 のルイジアナは独立の段階ですでに獲得していました。
さらに、1846~1848年の アメリカ=メキシコ戦争 でメキシコに勝利し、 カリフォルニア を獲得しました。
以上、アメリカの西部開拓の様子を説明してきました。ここまでのお話を地図で確認しましょう。こちらを見てください。
このように、独立当初は東側に集中していた領土は、西部開拓によってどんどん西側地域に広がっていきました。
ゴールドラッシュで西部の人口が増加!
1848年、アメリカ軍占領下のカリフォルニアで 金鉱 が発見されました。うわさは瞬く間に広まり、一攫千金を夢見る人たちが多数カリフォルニアに移住する事態になったのです。これを ゴールドラッシュ と呼びます。ゴールドラッシュの影響で、西部地域の人口が増加することになりました。
アメリカ合衆国が 西部開拓 を進めたこと、そして ゴールドラッシュ により西側の人口が急速に増加したことを覚えておきましょう。
ポイントの2つ目は、「西部開拓」です。
かつてアメリカはイギリスの植民地でした。アメリカ合衆国として独立を果たした後、その領土は北アメリカ大陸の東部、つまりかつての 13植民地 が中心でした。