高校世界史B
5分で解ける!哲学・社会主義思想に関する問題
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の問題と解説
練習
一緒に解いてみよう
下のカッコ内に入る語句を答えよう
解説
これでわかる!
練習の解説授業
人々が時代にあわせてとった思考プロセスとは!?
ポイント1では哲学について紹介しました。
ドイツ観念論 を大成し、 弁証法哲学 を始めたのは ヘーゲル でしたね。彼を初め、19世紀には多くの哲学者が 人びとの生活をよりよくするための方法 を考えました。
19世紀のイギリスで「 最大多数の最大幸福 」、つまり多数決で最も多い意見を採用すれば人びとが幸せになると考えたのは ベンサム です。
そんなベンサムの考えに対し、多数決は万能ではなく 幸福の中身や質も重要である と考えたのが ジョン=ステュアート=ミル でしたね。
フランスでは コント が 実証主義 に基づく 社会学 を創始しました。彼は目の前の事象や出来事を観察して、原因や因果関係を探っていこうとする 科学的なアプローチ を哲学に取り入れました。
資本家と労働者の対立を無くすための社会主義!
ポイント2では、労働者や失業者を救おうと考える 社会主義 の考え方を2種類紹介しました。1つ目は 空想的社会主義 と呼ばれる、労働者への思いやりはあるものの、彼らを根本的に救う方法は提示されていないと批判を受けた考え方でした。
代表的な人物が ロバート=オーウェン です。イギリスで工場を経営していたオーウェンは労働者たちの境遇に心を痛めて社会主義者となり、 工場法 の制定に尽力して労働者の生活を保護しようとしました。
オーウェンらを空想的社会主義者と批判したのが マルクス と エンゲルス です。彼らは労働者への思いやりだけではなく、根本的な解決を図ろうと 科学的社会主義 の考え方を唱えました。
マルクスやエンゲルスらは、彼ら以前の社会主義者の考え方を「空想的」と批判的に命名しました。その分彼らは「現実的」に労働者を救う方法を考え、科学的社会主義の考え方を展開したのです。
高校世界史Bの問題
- 先史時代
- 古代オリエント
- ギリシア世界
- ローマ世界
- インドの古典文明
- 東南アジア前近代史
- 中国の古典文明
- 中国の分裂・混乱期(魏晋南北朝)
- 東アジア文明圏の形成(隋・唐)
- イスラーム世界
- 中世ヨーロッパ世界の成立
- 中世ヨーロッパ世界の展開
- 中世ヨーロッパ世界の各国史
- 東アジア世界の展開
- 明・清の時代
- 中国周辺地域史
- イスラーム世界の繁栄
- ルネサンスと大航海時代
- 宗教改革
- 主権国家体制と西欧絶対王政
- 東欧絶対王政
- イギリスの市民革命
- アメリカ世界の成立
- フランス革命とナポレオン
- ウィーン体制の成立と崩壊
- 19世紀の欧米諸国(1) 英・仏・伊・独
- 19世紀の欧米諸国(2) 露・米
- 中国と朝鮮の植民地化
- アジア諸地域の植民地化
- 帝国主義の時代
- 世界分割と列強の対立
- 帝国主義と東アジア
- 帝国主義とアジアの民族運動
- 第一次世界大戦とロシア革命
- ヴェルサイユ体制とワシントン体制
- 第一次世界大戦後の欧米諸国
- 戦間期のアジア諸地域
- 世界恐慌とファシズム諸国の侵略
- 第二次世界大戦と戦後秩序の形成
- 米ソ冷戦の時代
- 冷戦の激化と西欧・日本の経済復興
- 第三勢力の台頭と米ソの歩み寄り
- 自立を強める東アジア
- アジア諸地域の紛争
- 経済危機と冷戦の終結
- 現代文明と各地の紛争
今回は19世紀の欧米文化(哲学・社会主義思想)についての学習でした。
それでは、内容を確認していきましょう。