5分でわかる!世界の一体化が促進!
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイント3では各分野で活躍した科学者・技術者がたくさん登場します。実は、19世紀の発明や発見の多くは 現在の我々の生活に直結しているのです。 それほどこの時代は重要なので、みなさんに紹介する人数も多くなっています。しっかりついてきてくださいね。
物理学
まずは 物理学 の分野です。
ファラデー は 電磁気学 の発展に貢献しました。電磁誘導の法則や電気分解の法則を発見したのですが、彼の功績は現代の電化製品や電気技術へと応用されています。
マイヤー と ヘルムホルツ は エネルギー保存の法則 を発見しました。この発見は後に 内燃機関 の発達に貢献することとなります。車を動かす ガソリンエンジン が内燃機関の例です。現代社会の交通を支える自動車も、マイヤーとヘルムホルツが発見したエネルギー保存の法則をもとに成り立っているといえます。
レントゲン は X放射線 を発見しました。健康診断の時に、X放射線を照射して体内の様子をみる レントゲン検査 を受けたことはありませんか?この「レントゲン」はX放射線の発見者であるレントゲンの名前からきています。
化学・生物・医学
続いては 化学・生物・医学 の分野に注目します。
キュリー夫妻 は夫婦共同で放射性物質を研究し、 ラジウム や ポロニウム といった化学元素を発見しました。
ダーウィン は『 種の起源 』という本で 進化論 を発表しました。彼は南半球を中心に船で旅をして、様々な場所に上陸して研究を行いました。その結果、ダーウィンは生物は進化することを、つまり 人間は猿から進化した ことを確信し、「進化論」として発表したのです。
ダーウィンの発表に当時のキリスト教世界は衝撃を受けました。キリスト教の 聖書 では 人類の祖先であるアダムとイヴは神様が創った ことになっており、人びとはその記述を信じていたからです。人類や生物は神様が創ったものではないというダーウィンの指摘は大きな反発を呼びました。
医学の分野では パストゥール や コッホ が活躍しました。パストゥールは 狂犬病の予防接種 に成功し、コッホは 結核菌 や コレラ菌 を発見しました。予防接種の開発に、病原体の解明・特定。彼らの発明は 人類の長寿命化 に貢献したのです。
技術と発明
最後に技術・発明に注目します。
ノーベル は ダイナマイト や無煙火薬を発明しました。彼はダイナマイトを 工事現場 などで使ってもらうために発明したのですが、実際は 戦場 で使用され、多くの人命を奪うことになってしまいました。
失意のうちに亡くなったノーベルは、ある遺言を残しました。ダイナマイトの特許料をはじめとした彼の莫大な資産をもとに基金を設立し、1年毎に人類に対して大きな貢献をした者に賞を与えるという内容でした。そう、現在 ノーベル賞 と呼ばれているものです。
モース(モールス) はリレー式 電信機 を発明し、電信線の敷設に尽力しました。また、モールス符号と呼ばれる文字コードを使った モールス信号 を発明しました。
ベルは 電話機 を発明しました。みなさんの多くが使っている 携帯電話 は、音声を電流や電波に変えて遠くに送り、それをまた音声に変換することで遠くにいる相手ともお話ができるのです。この仕組みを利用して最初に電話機を作ったのが ベル なのです。
マルコーニ は 無線電信 を発明しました。タクシー運転手や警察官が「無線」を使うのを見たことがありませんか?あの無線を発明したのがマルコーニなんです。彼の発明によって遠方の人にもメッセージを送ることができるようになり、「世界の一体化」が進んでいくことになりました。
エディソン は 蓄音機 (いわゆる録音機だと思ってください)や 電灯 、 映画 (映写機)などを発明しました。彼は数々の発明を成し遂げた業績から「発明王」と呼ばれています。
以上、19世紀の技術・発明を紹介しました。人物の名前とその業績をしっかり覚えておきましょう。
ポイントの3つ目は、「物理学や化学などの発展」です。
19世紀の欧米では物理学・化学・医学など多くの分野が発展を遂げました。これから各分野の発見・発明を紹介していきます。