5分で解ける!19世紀の欧米諸国(3) 19世紀の欧米文化(第3問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
問題(1)
② リスト はドイツの産業を保護するために ドイツ関税同盟 の結成を提唱しました。輸入品に関税をかけない 自由貿易 体制を採用すれば、ドイツよりも先に産業革命を迎えたイギリスの製品が有利になってしまいます。これも問題ありません。
③ マルクス は、 空想的社会主義 と批判されたとありますが、これは誤りです。マルクスの思想は 科学的社会主義 と呼ばれています。彼は エンゲルス とともに、自分たち以前の社会主義者の考えを「 空想的 」として批判しました。この文章は誤りなので、正解は ③ です。
④ ヘーゲル は、 ドイツ観念論 を大成しました。問題ありません。
問題(2)
① ミレー は農民生活を題材とした作品を多く残しています。「 晩鐘 」や「 落穂拾い 」が彼の代表作です。この選択肢は問題ありません。
② モネ は 印象派 の画家で「 印象・日の出 」を描いています。問題ありません。
④モネよりも先に登場したのが マネ でした。マネは「 草の上の食事 」を描いていますので、この選択肢も問題ありません。マネの影響を受けたモネの「印象・日の出」から、彼らの作品は 印象派 と呼ばれるようになりました。
以上から、誤っている選択肢は ③ です。「 ナポレオンの戴冠式 」を描いたのは ダヴィド でしたね。 セザンヌ は 後期印象派 に分類される画家で、「 サン=ヴィクトワール山 」の作者として知られています。
さらに「ナポレオンの戴冠式」は ナポレオンが皇帝に即位した19世紀前半に描かれた作品 ですが、後期印象派のセザンヌが活躍したのは 19世紀の後半 です。時期も全く異なる組合せですね。
この章では 19世紀の欧米文化 を扱いました。
「文化」について勉強するときは 作者と作品、技術者と開発したもの、という組み合わせ をしっかり覚えてあげましょう。特に絵画について勉強するときは、教科書や図説で絵を見ながら覚えると良いでしょう。
そして、文化史で登場する人物の中でも 政治的な出来事に関わった文化人 には要注意です。「ナポレオンの戴冠式を描いた」「ナポレオンを批判した」「七月革命を題材とした」「ドレフュスを擁護した」など 政治的な事件や出来事に絡んだ文化の問題はテスト頻出です。 テスト前にしっかり対策しておきましょう。
19世紀の欧米諸国(3) 19世紀の欧米文化の問題
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① ランケ は 厳密な史料批判 を通して資料研究を行い、 近代歴史学 の考え方をつくり上げました。これは問題ありませんね。