5分で解ける!アロー戦争と太平天国の乱に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
また戦争!?イギリスの不正義な戦争
ポイント1では アヘン戦争 が終わった後の中国で起きた戦争について確認しました。
アヘン戦争後、イギリスは中国に対し貿易港の拡大を求め、戦争の機会を伺っていました。そして、その「機会」となったのが アロー号事件 でした。
この事件を口実に、イギリスは中国に宣戦布告。こうして アロー戦争 が勃発しました。その際、イギリスは フランス に共同出兵を持ちかけたのでしたね。
強国相手になすすべのない中国は、中国を北上する英・仏軍に屈服し天津条約の締結を呼びかけました。しかし、その締結が中国国内の保守派に妨害されてしまい、英仏は戦争を再開することになりました。英・仏軍は北京を占領し、皇帝の離宮であった 円明園 が破壊したのです。
最終的に中国は 北京条約 を結ばされることになりました。この条約では 外国公使の北京駐在 が規定されました。「大使館」のようなものだと思ってください。これに伴い、中国は外交を行うための役所として 総理各国事務衙門 を設置しました。
アヘン戦争に続きアロー戦争にも敗北したことで、中国はさらなる賠償金を課せられました。賠償金はやがて 農民への重税 として、人びとの生活を圧迫することになったのです。
農民への重税でおきた大反乱!
ポイント2では、重税に苦しむ農民がついに大反乱を起こしました。
反乱の指導者は 洪秀全 です。彼はキリスト教の影響を強く受け 拝上帝会 という宗教結社を結成しました。そして 太平天国 の建国を叫び、農民を率いて反乱を起こしたのです。
太平天国は「 滅満興漢 」をスローガンとして掲げました。満州人の国家である清を滅ぼし、漢民族の国家を興そう、という主張です。
太平天国は農民に配慮した政策を打ち出し支持を集めましたが、彼らのことを快く思っていない人たちもいました。土地の所有者である 地主 や、中国の植民地化を進める 外国人 です。
地主たちは 郷勇 と呼ばれる義勇軍を結成しました。中でも 李鴻章 率いる 淮軍 や、 曾国藩 率いる 湘軍 が有力でした。また、外国人指揮官が率いる 常勝軍 も太平天国の鎮圧に貢献しました。
中国と朝鮮の植民地化の練習
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今回はアロー戦争と太平天国の乱についての学習でした。
それでは、内容を確認していきましょう。