高校世界史B
5分で解ける!ロシアの極東南下と洋務運動に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
これでわかる!
練習の解説授業
凍らない港を求め、ロシアが中国を狙う!
ポイント1では、凍らない港を求めてロシアが中国方面に南下してくる様子を学習しました。ロシアは中国との間に 3つの条約 を結んで南下政策を推進しましたね。
中国が アロー戦争 で混乱している中、ロシアは中国との間に アイグン条約 を締結しました。アイグンは漢字で 愛琿 と書く場合もあるので気をつけてください。
アイグン条約の後、ロシアは 北京条約 を結んで 沿海州 を獲得しました。ロシアは海岸線付近まで進出することに成功し、東アジア進出の拠点として要塞 ウラジヴォストーク を建設しました。
さらにロシアは イリ条約 を締結して 東トルキスタン の一部を獲得しました。こうしてロシアは中央アジア方面まで南下を進めたのです。さすがの中国もこれらの動きには焦りを覚えました。
このまま黙っているわけにはいかない!中国の改革運動
ポイント2では 中国で起こった改革運動 に注目しました。
中国の 同治帝 の時代に 洋務運動 が行われ、ヨーロッパの産業や技術が導入されていきました。洋務運動の基本精神となったのが「 中体西用 」でしたね。
ちなみに、中体西用の「 用 」の字を間違えないようにしてください。 中 国の 体 制を維持するために 西 洋の技術を 用 いる、という意味です。中国の政治体制は維持したまま、ヨーロッパの産業や軍事技術を導入していこうとしたわけです。
洋務運動の中心となったのは 太平天国の乱 の鎮圧においても活躍した 李鴻章 、そして 曾国藩 の2人でした。彼らが中心となって洋務運動が進められましたが、中国はこのあと 清仏戦争 や 日清戦争 に敗れてしまいます。
これらの敗北から、洋務運動の限界があらわになってしまいました。政治体制の維持にこだわった結果、根本的な富国強兵を達成することはできなかったのです。
中国と朝鮮の植民地化の練習
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今回はロシアの極東南下と洋務運動についての学習でした。
それでは、内容を確認していきましょう。