5分で解ける!中国と朝鮮の植民地化(第1問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
問題(1)
空欄A。
乾隆帝は 貿易港をある1港に限定しました。
正解は 広州 です。
広州では、貿易を許された特許商人である 公行 (こうこう/コホン)が貿易を独占しました。
空欄B。
イギリスが 18世紀末に清に派遣 した、 自由貿易を求めた人物 といえば?この要求を 乾隆帝が拒否した という記述もヒントですね。
正解は マカートニー です。
再三の要求にもかかわらず、中国はイギリスが提案する自由貿易を拒み続けました。イギリスは次第に話し合いによる交渉をあきらめ、武力による干渉を強めていくことになります。
問題(2)
空欄A。
インド産のアヘン を中国に密輸する、という記述から判断しましょう。
正解は アジア三角貿易 です。
これまでイギリスは中国からお茶や陶磁器を買い、対価として銀を支払っていました。イギリス側から一方的に銀が流出する状態を解消すべく、インドから中国にアヘンを密輸させる三角貿易を展開したのです。
空欄B。
広州でアヘンの没収・廃棄を強行 した人物といえば?
正解は 林則徐 です。
彼の厳しい取締りをきっかけに、清とイギリスはアヘン戦争に突入していくことになりました。
問題(3)
空欄A。
アヘン戦争に敗北した清が 南京条約 でイギリスに 割譲 した場所といえば?
正解は 香港 です。もしくは 香港島 です。
空欄B。
南京条約では他にも 5港の開港 や「あるもの」の廃止が規定されました。
正解は 公行 です。
中国の貿易を独占していた公行が南京条約で廃止されたのです。
空欄C。
清はイギリスと虎門寨追加条約、アメリカと望夏条約を結びました。加えて フランス と結んだ不平等条約を何と言いますか?
正解は 黄埔 条約です。
問題(4)
空欄A。
キリスト教的な宗教結社の 拝上帝会 を結成した人物といえば?
正解は 洪秀全 です。
空欄B。
洪秀全が掲げた 太平天国のスローガン といえば?
正解は 滅満興漢 です。
「 滅 ぼせ 満 州人国家の清、 興 せ 漢 民族の国家」つまりは清の打倒を掲げるスローガンだったのです。
空欄C。
太平天国が発布した 土地制度 といえば?
正解は 天朝田畝制度 です。
男女の別なく土地を均等に配分しようとする制度で、特に貧しい農民から支持を集めました。
問題(5)
空欄AとB。
条約の締結・法令の発布など特別な権限を有した 東シベリア総督 は、ある条約を結んで アムール川(黒竜江) 以北の地を獲得しました。空欄Aには ムラヴィヨフ 、空欄Bには 愛琿(アイグン) が入ります。アイグン条約は漢字でも書けるように練習しておきましょう。
空欄C。
ロシアはアロー戦争調停の代償として北京条約を締結し、中国からある場所を獲得しました。
正解は 沿海州 です。
沿海州を獲得したロシアは、極東進出の拠点として要塞 ウラジヴォストーク を建設しました。
問題(6)
今度は朝鮮のお話です。
空欄A。
日朝修好条規 のきっかけとなった事件といえば?
正解は 江華島 事件です。
これをきっかけに日本は朝鮮への進出を本格化しました。
空欄B。
日本の進出が本格化したことで、朝鮮国内では指導者に対する不満が高まり、ある事件が起こりました。この事件では 清が閔氏を支援 し、乱を鎮圧したという記述もヒントです。
正解は 壬午軍乱 ですね。
壬午軍乱は、閔氏政権打倒を掲げる大院君派の軍隊が起こした反乱です。これ以降閔氏は 親日路線から親清路線へと変化していきました。
問題(7)
空欄A。
日本の支援を得た 金玉均 らの勢力を何と言いますか?
正解は 開化派 です。
日本にならって近代化を進め、中国から独立すべきだと訴えました。
空欄B。
そんな開化派が起こした 閔氏政権(事大党)打倒のクーデタ といえば?
正解は 甲申政変 です。
彼らはこのクーデタによって親日政権を作ろうとしましたが、清の介入によって鎮圧されてしまいました。
空欄C。
1894年に始まった 甲午農民戦争 、その 指導者 といえば?
正解は 全琫準 です。
この反乱の鎮圧に日清両軍が出兵したことで、日清戦争へと発展していくことになりました。
中国と朝鮮の植民地化の問題
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第29章「中国と朝鮮の植民地化」の確認テストです。
この章で学んだ内容を、問題を解いて確認しましょう。