高校世界史B
5分で解ける!オランダ・イギリスの東南アジア進出に関する問題
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練習の解説授業
オランダのジャワ・スマトラの植民地化
オランダは1825年に始まった ジャワ戦争 でジャワ島への進出を強めていきましたが、戦費増大に伴い財政難にも陥りました。
財政再建を目指すオランダは 強制栽培制度 を導入し、当時ヨーロッパで人気が高まっていた コーヒー などの指定作物を強制的に栽培させ、それを輸出することで利益をあげました。
オランダの財政は一気に回復し、輸出による利益は オランダ産業革命の資金源になりました。
ただし、オランダによる支配はジャワ・スマトラの人たちの反発を強めていきました。1873年にはオランダ支配に抵抗して アチェ戦争 が勃発しましたが、これはオランダ軍に鎮圧されてしまいました。
こうしてジャワ・スマトラ支配を確立したオランダは、20世紀初頭に オランダ領東インド を完成させました。この植民地の領域は現在のほぼ インドネシア にあたる地域に及びました。
イギリスが東南アジアを植民地化するワケは?
イギリスは インドと中国を結ぶ海上ルートの中継地点 として東南アジアを重視していました。
ペナン・マラッカ・ シンガポール を獲得したイギリスは、これらを合わせて1826年に 海峡植民地 を形成しました。
1895年には、海峡植民地に領土を付け加える形で マレー連合州 を成立させ、マレー半島への支配を強めました。ちなみにマレー連合州は 現在のマレーシアの母体となっています。
マレー連合州では 華僑 (中国からの移民)や 印僑 (インドからの移民)が労働力となり、 錫 の開発や ゴム のプランテーションが行われました。錫開発では華僑、ゴムプランテーションでは印僑が主な労働力として活躍しました。
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今回はイギリスの東南アジア進出について学習しました。
内容を確認していきましょう。