高校世界史B
5分でわかる!ロシアの労働運動!
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この動画の要点まとめ
ポイント
ロシアの労働運動!
これでわかる!
ポイントの解説授業
ロシア社会民主労働党が二派に分裂
19世紀末に締結された 露仏同盟 によって、ロシアはフランスからお金を借りて 産業革命を本格化させました。 これはヨーロッパ列強に比べると非常に遅いスタートでした。
ライバルたちに追いつくべく、ロシアは急激に産業革命を進めました。すると、その性急さが社会の歪みを生み、失業などの 労働問題 が明るみに出るようになりました。
労働者や失業者を救済すべく、19世紀末期に ロシア社会民主労働党 が結成されました。ところがこの政党は、党の方針をめぐって ボリシェヴィキ と メンシェヴィキ の二派に分裂することになりました。
ボリシェヴィキとメンシェヴィキ
ボリシェヴィキは レーニン を指導者とし、 少数の急進的な革命家による武装革命 を重視しました。
メンシェヴィキは プレハーノフ を指導者とし、 大衆が参加する穏健な革命 を主張しました。まずはブルジョワ階級(富裕層)と協力して民主主義革命を目指し、その後に社会主義革命を目指そうとする主張で、ボリシェヴィキよりも穏健的な考え方でした。
また、1901年には ナロードニキ の流れをくむ 社会革命党 という政党が結成されました。ナロードニキは19世紀後半に「ヴ=ナロード(人民のなかへ)」を掲げ、農民を中心とする平等社会の実現を目指した思想家・運動化たちです。
以上、ロシアに登場した社会主義政党を紹介しました。一口に社会主義政党といっても、それぞれの主義主張に違いがあったのです。しっかり覚えておきましょう。
ポイントの2つ目は「ロシアの労働運動」です。
産業革命を本格化させたロシアで見られた労働運動について学習します。