高校世界史B
5分で解ける!ロシアの動向に関する問題
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練習の解説授業
急激な近代化で生まれた社会の歪み
ロシアは19世紀末期に 露仏同盟 を締結し、フランスからお金を借りることで 産業革命を本格化させました。
中国方面への進出を目論むロシアは1891年から シベリア鉄道 の建設に着手し、軍隊や物資を東アジアに大量輸送できる体制を整えようとしました。
ただし、急激な産業革命の進展は国内で様々な問題を引き起こし、中国方面への進出は日本との衝突を招くことになりました。
1905年に始まった 日露戦争 の最中、民主化と戦争中止を掲げてデモを行った市民・労働者は軍隊による銃撃を受けてしまいました。これを 血の日曜日事件 といいます。この事件をきっかけに 第1次ロシア革命 が勃発しました。
労働者や兵士は各地で ソヴィエト(評議会) を結成し、革命運動を進展させました。これ以上の戦争継続は困難だと判断したロシアは、日本と ポーツマス条約 を結んで日露戦争を終結させました。
日露戦争後は ウィッテ が首相となって自由主義的改革を進めました。 十月宣言 を発表してドゥーマ(国会)の開設や憲法制定を約束するなど、彼の改革によって第1次ロシア革命は収束に向かっていきました。
その後は ストルイピン が首相に就任し、ドゥーマの解散やミール(農村共同体)の解体などの改革を行いました。彼の改革は失敗に終わり、ロシアは再び混乱状態となったのです。
ロシアの労働運動!
19世紀末に結成された ロシア社会民主労働党 は、党の方針をめぐって ボリシェヴィキ と メンシェヴィキ とに分裂することになりました。
この両派が労働者を支持基盤としたのに対し、1901年に結成された 社会革命党 は農民を支持基盤としていました。社会革命党は ナロードニキ の流れをくむ政党です。
高校世界史Bの問題
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- 自立を強める東アジア
- アジア諸地域の紛争
- 経済危機と冷戦の終結
- 現代文明と各地の紛争
今回は第1次ロシア革命とロシアの労働運動について学習しました。
内容を確認していきましょう。