今回はアメリカの帝国主義政策について学習しました。
内容を確認していきましょう。

19世紀末にイギリスを抜いて世界第１位の工業国となったアメリカは、国内市場の飽和に伴い製品市場の拡大を求めて海外に進出しました。

まずアメリカが進出しようと考えたのがカリブ海です。これを カリブ海政策 といいます。

アメリカ国内では、産業発展に伴い巨大企業が登場し、市場を独占するといった問題が発生していました。こうした問題を解決するため、独占の規制や経済の自由化を行おうとする考え方を 革新主義 といいます。

カリブ海政策を推進したのは２人の大統領でした。１人目は マッキンリー です。彼はキューバの独立運動支援を口実に アメリカ＝スペイン戦争 を起こして勝利すると フィリピン・グアム・プエルトリコ を獲得しました。

さらには太平洋の ハワイ も併合し、列強の中国分割に対しては 門戸解放宣言 を発表しました。

カリブ海政策を推進した２人目の大統領 セオドア＝ローズヴェルト は、アメリカの軍事力を背景に「 懇望外交 」と呼ばれる強権的な外交を展開しました。

その典型例としてあげられるのが、パナマをコロンビアから分離・独立させた上に パナマ運河 を建設したことです。

ウィルソン大統領は「 宣教師外交 」と呼ばれる新たな外交方針を示しました。たとえ武力を用いてでも、アメリカは民主政治を全世界に広めなければならないと考えたのです。

この「宣教師外交」は、21世紀の現在でもアメリカ合衆国に影響を与えています。