ポイントの２つ目は「メキシコ革命の勃発」です。
ポイント１では先住民出身の フアレス 大統領を紹介しました。彼の死後、メキシコでは ディアス が大統領に就任しました。

フアレスのもとでは 先住民に配慮した政治 が行われましたね。ディアスのもとではどのような政治が行われたのでしょうか？

大統領に就任したディアスは 地主階級の特権 を復活させたり、イギリス・アメリカから 借金 をして経済的な従属を強めるなど 独裁政治 を展開しました。

このままではメキシコが英仏に支配されてしまうかもしれない。ディアスの独裁に反対する人たちは、政権打倒を目指して革命運動を起こしました。それが メキシコ革命 です。

ディアスの独裁に対し、自由主義的改革を掲げる マデロ らが1910年に革命運動を起こしました。この運動でディアス独裁政権は打倒され、1911年にマデロは大統領に就任しました。

マデロは自由主義的改革を掲げたものの、地主に配慮して土地に関する改革については消極的でした。そんなマデロに先住民や農民たちは不満を抱き、政権に対する 反対運動 を展開することになりました。

この反対運動を農民出身の サパタ と ビリャ が指揮しました。彼らは農民軍を率いて暴動を起こし、政権を混乱に追い込みました。その混乱の中マデロは殺害されてしまったのです。

余談ですが、農民軍を率いたサパタとビリャも最後は暗殺されてしまいました。メキシコはまさに血で血を洗う混乱状態となってしまったのです。

そんなメキシコ革命は、1917年に憲法が制定されたことで一段落しました。これは 土地改革 や 地下資源の国有化 をうたうなど非常に民主的な内容の憲法でした。

ただし1917年に就任したメキシコ大統領は 憲法の実施に消極的でした。 憲法はできたものの民主的な改革は徹底されず、民衆の不満は高まりました。