高校世界史B
5分で解ける!辛亥革命に関する問題
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解説
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練習の解説授業
皇帝政治を終わらせ、民に力を!
1911~1912年、清では 辛亥革命 が発生しました。その発端となったのは、清の 幹線鉄道国有化 宣言でした。清は国有化した鉄道を担保に、外国からの借金を行おうとしたのです。
これに反発した民衆は 四川暴動 と呼ばれる武装蜂起を行いました。清はこれを軍隊を用いて鎮圧しようとしましたが、なんと湖北省にいた軍隊(湖北新軍)が清を裏切り武装蜂起を行いました。これを 武昌蜂起 といいます。
武昌蜂起の影響を受け、中国各地の省が独立を宣言しました。各省の代表者は団結し、1912年に 中華民国 を建国しました。中華民国の臨時大総統には 孫文 が就きました。
ちなみに一つ注意して欲しいのですが、中華民国が建国された時点では まだ清は滅んでいません。 この後中華民国と清は対立することになります。
清の総理大臣に登用された 袁世凱 は孫文と取引し、清の皇帝 宣統帝 を退位させ、清を滅ぼしました。その代わりに、袁世凱は孫文から 臨時大総統 の地位を譲り受けることになったのです。
新生!中華民国の抱えた苦悩
臨時大総統に就任した袁世凱は次第に独裁色を強めたため、これに反発する孫文ら中国同盟会が中心となって 国民党 が結成されました。
袁世凱の独裁に反対する国民党は武装蜂起を行いましたが(第二革命)、袁世凱はこれを鎮圧し、さらに独裁を強めていきました。
このあと袁世凱は 皇帝 に即位し、ついに 帝政 を開始しました。これに国内の軍部や革命派が反対運動を起こし(第三革命)、列強からの圧力もあって袁世凱は帝政の撤回を宣言することになりました。
袁世凱が失意のうちに病死すると、彼の部下たちは 軍閥 を形成して、政治の実権をめぐって争うようになりました。皇帝による政治が終わった後も、民衆による政治が行われることはなかったのです。
帝国主義と東アジアの練習
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今回は辛亥革命について学習しました。
内容を確認していきましょう。