5分で解ける!20世紀初頭の国際情勢に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
もう一度確認!20世紀初頭の列強の同盟関係
1882年、ドイツ・オーストリア・イタリアは 三国同盟 を結成しました。ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世はこの同盟を頼みにしていましたが、三国同盟には1つ 問題 がありました。
その問題というのが、「 未回収のイタリア 」をめぐるオーストリアとイタリアとの対立です。この対立を解消しないまま第一次世界大戦に突入したことで、後にイタリアの離脱を招くことになりました。
第一次世界大戦へとつながる国際関係が誕生!
1902年、ロシアの南下やドイツの進出を警戒するイギリスは 日英同盟 を結びました。ついに「光栄ある孤立」状態から脱することになったのです。
これを見たドイツのライバル フランス は、イギリスに接近して 英仏協商 を結びました。
1907年にはイギリスとロシアが 英露協商 を結び、フランス・イギリス・ロシアの 三国協商 が成立することになりました。
バルカン半島は「ヨーロッパの火薬庫」!?
大戦前のバルカン半島は「 ヨーロッパの火薬庫 」と呼ばれるほど危険な状態でした。
1908年に 青年トルコ革命 が発生すると、オスマン帝国の混乱に乗じたオーストリアが ボスニア・ヘルツェゴヴィナ を併合しました。これを受け、パン=スラヴ主義の中心勢力 セルビア はオーストリアへの反発を強めました。
オスマン帝国の混乱・衰退を目にしたセルビアは、ブルガリア・モンテネグロ・ギリシアと バルカン同盟 を結成しました。バルカン同盟諸国は、領土拡張をめぐって 2度にわたるバルカン戦争 を起こしました。
第1次バルカン戦争では オスマン帝国 を破り、バルカン同盟がオスマン帝国から領土を奪いました。すると領土の分配をめぐって仲間割れが起こり、第2次バルカン戦争では ブルガリア がその他同盟諸国に敗北しました。
バルカン戦争で敗れたオスマン帝国とブルガリアは、次第にドイツ・オーストリアへ接近していくことになりました。
第一次世界大戦とロシア革命の練習
高校世界史Bの問題
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今回は20世紀初頭の国際事情について学習しました。
内容を確認していきましょう。