5分でわかる!臨時政府を打倒!ロシア十月革命の勃発
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「ロシア十月革命」です。
前回の授業では ロシア二月革命 について勉強しましたね。実は、ロシアでは同じ年に 十月革命 と呼ばれる革命も発生し、その結果 史上初の社会主義国家が誕生することになったのです。 詳しく見ていきましょう。
臨時政府を打倒!レーニンが政治権力を握る
前回の復習です。
ソヴィエトの指導者であった ケレンスキー が臨時政府の首相に就任すると、戦争の即時講和を求める人びとの期待は高まりました。しかし彼は 戦争継続の方針を崩さなかったのです。
ケレンスキーに失望した人たちの期待は、 レーニン 率いる ボリシェヴィキ に集まりました。そこでレーニンは ボリシェヴィキの武装蜂起 を指揮して臨時政府を倒し、政治権力を奪い取ったのです。これを ロシア十月革命 といいます。十月革命の結果、ロシアでは史上初となる 社会主義国家 が誕生することになります。
二月革命のときの説明と同じですが、教科書によっては 十一月革命 と表記されている場合もあります。当時ロシアでは現在よりも13日遅い暦を使っていたからです。
この後レーニンは 全ロシア=ソヴィエト会議 を開催し、臨時政府打倒とソヴィエト政権の樹立を宣言しました。
平和に関する布告/土地に関する布告
権力を握ったレーニンは、社会主義国家の実現に向けて改革を進めていきました。全ロシア=ソヴィエト会議では、彼が起草した「 平和に関する布告 」と「 土地に関する布告 」が採択されたのです。
「平和に関する布告」は、第一次世界大戦の全ての交戦国に対し、 無併合・無償金・民族自決 の原則に基づく 即時講和 を呼びかける布告でした。
「土地に関する布告」は、地主を廃止して土地を国有化し、人びとに分配していこうとする社会主義的な政策を宣言する布告でした。
権力を握ったレーニンは、即時講和を呼びかけると同時に、社会主義国家の実現に向けた改革にも着手したということをおさえておきましょう。
第一次世界大戦とロシア革命、第5回。
今回は「社会主義国家の誕生」について学習します。