5分で解ける!第一次世界大戦とロシア革命(第3問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
問題(1)
独・墺と 三国同盟 を締結していたイタリアは、大戦開始後は中立を保っていました。その後「 未回収のイタリア 」獲得をもちかけられ、協商国側で参戦したのです。
短文b。
交戦各国は 総力戦 となり、女性も 兵器工場 などで働きました。ちなみに、これによって 女性の社会的な地位が向上しました。 問題ありません。
以上、共に正しい内容ですので、正解は ① となります。
問題(2)
abcdの出来事を時系列で解説していきます。
第一次世界大戦が始まると、ロシアは d:タンネンベルクの戦いでドイツ軍に敗北 しました。ロシア軍は敗北をかさね、国民の間では戦争に反対する声が高まっていきました。
国民の不満が爆発する形で ロシア二月革命 が発生し、ついに b:皇帝ニコライ2世が退位 することになりました。皇帝が退位し帝政が崩壊したロシアは、 臨時政府 と ソヴィエト が共存する 二重権力 状態を迎えました。
二重権力状態が続く中、 レーニン がボリシェヴィキの武装蜂起を指揮して臨時政府を倒し、権力をソヴィエトに集めました。 a:ロシア十月革命の勃発 です。
レーニン率いるソヴィエト政権は、内戦や対ソ干渉戦争などの危機を乗り越え、ついには史上初の社会主義国家を建設することになりました。ロシアが中心となり c:ソヴィエト社会主義共和国連邦の成立 を見たわけです。
以上、並び替えるとd→b→a→cの順番となりますので、正解は ④ です。
問題(3)
①首都を モスクワからペトログラードにうつした …これは 逆 です。レーニンは、ヨーロッパから離れた モスクワ に都をうつしました。
この文章は誤りなので、正解は ① です。
②ロシアは ポーランド=ソヴィエト戦争 に敗れました。
③戦時共産主義に代わり ネップ(新経済政策) を採用しました。
④ロシア共産党を中心に コミンテルン が結成されました。
いずれも問題ありません。
この章では 第一次世界大戦とロシア革命 を勉強しました。
第一次世界大戦 については、まず ドイツの動き に注目して、開戦当初の主要な戦いを覚えましょう。その後は日本・イタリアの参戦など大戦の経過をおさえ、最終的に アメリカの参戦 で同盟国側が次々に降伏していく様子をおさえてください。
第一次世界大戦の最中には ロシア革命 が勃発しました。ロシア革命は、ロマノフ朝を崩壊させた 二月革命 と、社会主義政権を樹立した 十月革命 の2つからなります。2つの革命の内容を入れ替えて選択肢が作られることもあるので、注意してください。
第一次世界大戦とロシア革命の問題
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短文a。
イタリアは当初中立を保っていましたが、途中から 協商国(連合国)側で参戦しました。 これは問題ありません。