5分でわかる!世界初の集団安全保障!
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「国際連盟の設立」です。
第一次世界大戦が終結したあと、史上初の国際平和機構である 国際連盟 が結成されました。いったいどんな組織だったのか、詳しく見ていきましょう。
国際連盟の発足と主要機関
1920年、世界初の 集団安全保障 組織として国際連盟が誕生しました。集団安全保障とは、簡単に言えば、複数の国々で協力して平和を維持しようという考え方です。
国際連盟の本部はスイスの ジュネーヴ におかれ、最高議決機関として 総会 が設置されました。また、総会に次ぐ連盟の主要機関として 理事会 が設置されました。
理事会は、国際連盟を中心となって引っ張る 常任理事国 (英・仏・伊・日)と、それをサポートする 非常任理事国 とで構成されました。
社会主義革命を恐れ、労働問題の調整も行った!
国際連盟は、集団安全保障組織として 紛争の仲裁 などを行いました。その一方で、国際連盟に設置された 国際労働機関(ILO) は 労働問題の調整 を行いました。
国際平和機構である国際連盟に、どうして労働問題を扱う機関が設置されたのでしょうか?
その理由として、当時の国際社会がロシアで起きたような 社会主義革命 を警戒していたことが挙げられます。労働問題を調整することで労働者の不満を解消し、社会主義革命を阻止する狙いがあったのです。
国際連盟が抱えた問題とは?
ここまでの話を聞くと何の問題もないように思われますが、実は国際連盟は 様々な問題 を抱えていました。
例えば 提唱国であるアメリカは連盟に不参加でした。 その理由については別の授業で説明しますが、この事実から分かるように連盟は参加や脱退が自由だったのです。
さらに、連盟の最高議決機関である総会は 全会一致の原則 を採用していました。全加盟国の意見を一致させるのは大変で、決議はしばしば難航してしまいました。
加えて国際連盟には 制裁規定が欠落していました。 たとえ連盟の勧告を無視しても、罰則を受けたりすることはありませんでした。
以上、国際連盟の仕組みや欠点について学習しました。
少し先の話になりますが、国際連盟は先ほど説明したような問題を抱えていたために、 第二次世界大戦の発生を防ぐことができませんでした。
そんな国際連盟の特徴、しっかり復習しておきましょう。
ヴェルサイユ体制とワシントン体制、第3回。
今回は「戦後の国際秩序の維持」について学習します。