高校世界史B
5分で解ける!東欧諸国の動向に関する問題
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練習の解説授業
独裁政治の方が都合が良い!?
第一次世界大戦後、アメリカ大統領ウィルソンが唱えた「民族自決」の理念に基づき、東欧諸国が次々に独立を果たしました。
ポーランド は、独立した後に領土をめぐってソヴィエト=ポーランド戦争を戦いました。これを勝利に導いた ピウスツキ は、国民の人気を高めて独裁体制を築きました。
ハンガリー では、第一次世界大戦末期に発生した ハンガリー革命 によってソヴィエト政権が樹立しました。これを打倒した ホルティ は、後に独裁体制を築きました。
このように東欧諸国では独裁体制の成立が見られましたが、これは西欧諸国にとって「都合の良い」ものでした。ソ連の社会主義革命の影響を警戒する西欧諸国にとって、ソ連との中間に位置する東欧諸国は「壁」の役割を果たしていたからです。
世界が注目!ソ連経済の急成長
1924年、ロシア革命の指導者 レーニン が死去すると、後継者の座をめぐって トロツキー と スターリン が争いました。
トロツキーは 世界革命論 を主張しました。西欧や世界に革命を広げて仲間を増やし、政治的援助を求めるべきだとする考え方です。
スターリンは 一国社会主義論 を主張しました。社会主義建設はソ連一国で十分で、他国に革命を広げる必要はない、という考え方です。
この対立を制したスターリンは権力を握り、反対派を粛清するなど独裁を強めていきました。一方で、複数回にわたる 五カ年計画 を実施するなど、経済政策を推進していきました。
第1次五カ年計画では、重工業重視の工業化と、 農業の機械化・集団化 が推進されました。この計画のもと、 コルホーズ(集団農場) とソフホーズ(国営農場)が建設されました。
第2次五カ年計画では 軽工業 が重視されました。このように、特定の分野に集中して経済成長を果たそうとすることを計画経済と呼びます。
第一次世界大戦後の欧米諸国の練習
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今回は東欧諸国の動向について学習しました。
内容を確認していきましょう。